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ロベッサ滞在の外国人との出会い

CNRのゲストハウスには外国人が3人住んでいる。
TICA(タイの国際支援団体)から派遣されているタイ人ボランティア、ロシアから客員教授として赴任しているおじさん。日本人講師もいるらしいのだけど、着いた時は留守だった。


タイ、ブータン、日本の3カ国は、仏教国であること、国王(天皇)制であることで共通している。
ロシア人のアンドレによると、ロシアにもbuyyatia republicとkalmykiaという地域では80%が仏教徒という。
今までロシアについてあまりイメージがなかったので、これには驚いた。
彼との話でぜひ行ってみたくなった。

彼は20カ国以上で働いた経験があるというつわもの。
どうやって資金調達すればいいかアドバイスをもらい、目から鱗だった。

「ファンドを得てプロジェクトを立ち上げるのは簡単だ。資金はあるところにはあるのに、めんどくさいペーパーワークをやる人がいないので応募件数はたりていない。phDをやる奨学金を探すよりも、プロジェクトから作ってしまえばいい。」、と、いとも簡単に言うのだ。

今までそんなスケールで物事を考えたことがなかったので、何だか新たな可能性をもらったような気がする。
新たなプロジェクト立ち上げに関わるのはまだまだ経験不足だと思うのだけど、将来の目標としてもっておきたい。
何だか世界が広がった気がする。


*ロシア人研究者の小話*

Christians say, "all of my things are also yours."
Chinese communists say, "all of your things are also mine."
キリスト教徒は言う、私のものはあなたのものです、と。
中国人共産主義者はこう言う、あなたのものは私のものである、と。


US has no history.
Russia has great history but no future.

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ティンプーのタキン動物園

ワーゲニンゲンでの同窓生、ドルジと久しぶりの再会だった。
彼はブータン人には珍しく、数時間単位で仕事がきっしりつまっているので2時間しか会えないとのことだった。

あまり時間がないので、ティンプー市内から見えるでっかい仏像か、タキン動物園か、どっちが見たい?と聞かれた。

「仏像はここからでも見えるけど、市街からはタキンは見えないので、タキンの方が見たい」
というと、それもそうだな、と笑われた。

タキンは、ブータンのNational animalとされ、頭はヤギ、体は牛のような珍獣だ。
どうやら以前、野生動物のタキンを見世物にすることに反対意見があり、一旦檻が撤廃されたのだけど、タキンが町に出没しては人を襲うようになり、また檻にもどされたのだという。

檻には「Don't tease the animal」というサインが。
写真を撮ろうと檻に近付くと、タキンは興奮し、思い切り檻に突進されてびびった。
うーん、これは檻のない町で出くわすと怖いかも・・・




ランチは本場ブータン料理を堪能。

・・・のはずが、大量の白ご飯に、小さなお椀に入ったカレー。
ご飯のおかわりはいかがですか、と聞いてくる。
いや、むしろ、カレーのおかわりください・・・

でも、ここのサービスにはびっくりした。
見たことのない野菜が使われていたので、農学生としては興味深々で名前を聞くと、ウェイターにもわからなかったようで、料理長が直々にやってきて説明してくれた。
うーん、ブータンでこの待遇にはちょっとびっくり。




石の呪いを受け病院へ

Dewathangの町中には軍事基地があり、軍医が滞在している。
ブータンに来てから足にできものがいっぱいでき、痒くて寝れないこともあったほど。
ノミかダニのようなものにさされたのか、water born diseaseだという人もいれば、カビだという人も。
2か月間治らないばかりか、どんどん広がっている気がしたので、初めて病院へ。
軍医に見せると、南部の町では多くの軍人が同じような病気に悩まされているという。
アレルギーなので抗生物質を飲むように言われる。

しかし、驚いたのは、村人たちは、これはルン(石)によるものだというのだ。
石には特別な力がやどっており、砕いたり、間違って触ったりすれば地の神の怒りに触れるという。
心当たりはないか?と言われどきっとした。

そう。土壌調査のため、そこら中の土を掘りまくってるし、石も砕き放題である。
もし虫さされが原因なら、同じ村を訪問し、同じ部屋で過ごしているカナダ人のエミリーだけさされないのは変だ。同じ水を使っているし、water born diseaseでもないらしい。
エミリーと私の違いは、石を砕きまくっていることくらいだろう。
まさか!
と思いつつ、呪いの解き方を聞いてみると、何やらプジャをしないといけないらしい・・・。
リサーチャーとしては、かなり儀礼的なものに興味があるのだけれど、どうやら祈祷師は超多忙らしい。
機会があれば会ってみたい。

バナナの花を調理する

バナナの花をみたことがあるでしょうか?

真っ赤な花はブータン南部の村人たちにとって嗜好品。
絶品だ!というので、ぜひ食べてみたくなった。

日曜マーケットは朝早くからたくさんの人が集まっていた。
高地の村からは、イモ売りなどが馬で1日かかりでやってくるのだそう。
マーケットの空き地にはたくさんの馬が放牧されていた。


▲サンデーマーケット

マーケットに1件だけ、バナナの花を売る店がありました!
赤いのがそうです。




調理仕方を聞く。
赤いところはむいて、花粉をとって、あとは全部食べられるとのこと。

赤い花弁の中には、玉ねぎのように皮が連なっている。
どんどんむいていく。
さらっとゆでて、あとは野菜炒め風に。

できあがり♪




けっこううまい!


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ブータン伝統医学を求める旅

ブータンには、ローカルヒーラーと呼ばれる伝統医師がいる。噂によると、伝統医師は癌も治してしまうのだという。私たちは、隠されたチベット伝統医学の知恵を探すべく、ローカルヒーラー探しの旅を始めた。

Bantarにある村をまわっては伝統医師を訪ね歩く。Bantarは外国人非開放区。外国のNGOや国連関係プロジェクトさえこの地では行われていないという未開の地。きっとなにか未知のものが眠っているに違いない、と期待しつつ。

ところが、村人たちは昔は具合が悪くなるとまず伝統医師かかっていたが、今は病院で無料で診療してもらえるようになり、伝統医師を知る者は少なかった。
4つめの村、13人のインタビューにて「我こそが伝統医師だ」と名乗る村人が現れた。
風邪やアルコール中毒などの症状で彼を尋ねる人は多いという。

腹痛にはアイロンを温め、お腹にあてる。Laniluという薬草はBoxiという獣に付けられた傷跡に処方する。
面白いのは、Boxiという獣を直で見たものはいないということだ。
Boxiは夜中、眠っている間にやってくるのだという。どうも迷信のような気がするのだが、「朝起きたら腕に黒い歯型がついていて、治癒するのに5年かかった」という村人に会った。本当に信じているようだった。
他にもマラリアの治療に使う薬草、黄疸に使う薬草などが存在するという。


▲薬草を煎じているところ

具体的にどの薬草を使うのか尋ねると、「それは秘儀である」とのことだった。
ローカルヒーラーは秘密を語りたがらない。彼は、他のヒーラーの跡をつけ、こっそり観察しては秘儀を学んだようだ。「技を盗む」というのは日本の職人魂に通じるものがあるのではないだろうか。
ちょっとがっかりして宿泊先の友人のトゥルシー宅に着いた。

今日あったことを話すと、
「伝統医学について学びたいの?薬草なら庭にいっぱいあるけど見る?」と、トゥルシー。
彼女はSamrangというわずか22家族が暮らす村の出身で、未だに道路が開通していない村までは最寄りの道路から10時間山道を歩く必要がある。兄妹は村の年寄りから伝統医学を学んだのだという。

「トゥルシー」という名前は、万能薬とされる薬草から付けられた名前だ。
兄妹からレクチャーを受けることにした。村を訪ねる度に目にした雑草を持ち帰り、何か意味があるのかどうか尋ねた。

(薬草の詳細は時間があればまた書きます)

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ブータン人のおもてなし

ブータン滞在2ヵ月半がすぎた。
Dewathangの町は私にとってすでに庭のようなものになりつつある。
すれ違う人みな知り合いで、マーケットに行くと、次々とお呼びがかかり、1時間づつ店をまわっている

うちに1日が終わってしまう、という何ともブータンらしい生活にも慣れてしまった。

■礼拝
今日は朝からmonestryのmonkに招待され、寺の儀式に参加。
スペシャルディナーをごちそうになる。
きれいに飾りつけられた器は神への捧げものなのだそう。
次に普通のご飯がでてきた。

あれ?最初の御馳走はもしかして私たちのでなく何かの儀式だったのかも・・何か間違って食べてしまったような気がする。
食べても大丈夫、と坊主たちは笑って言うのだけど・・・?

■友人との再開
お寺から帰ってきたのは午後2時。
少し横になろうと思った矢先、Bantarの友人から電話。
今、dewathangに来てるんだけど、みけいる?
かなり疲れてたけど、あわててマーケットにかけつけ、ワインを買って友人を自宅へ招待。
エミリー、チェク君とともにおもてなし。
ディナーを食べて泊ってくように勧めると、土砂災害が心配だから帰ると、帰ってしまった。

■コンポスト作成&打ち上げ会

午後5時。
エミリーとともにコンポストの続きを作るため、近くの農家さんから家畜糞を集めて回る。
近所の村人たちがどんどん集まってくる。あれこれ手伝ってくれる。
いきおいで、集まってきた村人たちとバーへ。

たまたま選挙監視員としてDewathangにきたばかりの教員。
たまたま通りかかった専門学校の教員。
レストランのオーナー。出稼ぎのインド人労働者。
出会ったばかりのメンバーで飲み明かす。

日本ではこういうこと、あまり起きない気がした。
この人間関係の距離感が好きなんだよなぁ。
またブータンに戻ってきたいという気持ちが強くなったのだった。


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キャンピング

今日はブータンに来て一番楽しい日だった。

英語教員のナムゲルの声かけでインド人IT講師2名、エミリーと5人でピクニックに。
朝からインド人のクリシュナとカーンがお弁当を作ると言うので、エミリーと共にレシピを盗みに行った。
お手伝いしようと思ったけど、座ってて!と言われてしまったので、ビデオ撮影をしつつ、おとなしく観察。
あとで3分間インドクッキングとして映像編集しようっと。

インド人もびっくり、何と、ダールスープのお鍋と炊飯器をまるごと車に積み出発。

■南ブータン隠れスポット
まずはナムゲルおすすめの隠れスポットを探検。
看板には
Tsasum Ngedrup Chharbebling
this secret place was founded by Jadel Sangey Dorji in 2000
と書かれている。



「シークレットプレース」なんて、わくわくするじゃないか。

谷を下ること20分。
岩屋に仏像がいっぱい並んでいるまさに隠れスポットに到着。
ここは、修験者が瞑想をする場所らしい。誰もいなかったけれど、誰かが毎日火の管理をしているようすで、ろうそくの火がともっていた。







▲この穴は、ピュアな心を持った者だけが通り抜けられるという。邪な者は途中で迷子になってしまうのだとか。

一行はさらに谷を下り川へ。

■インド弁当
待ってました、ランチタイム。
放牧に来ている牛飼いを側目に、弁当包を広げる。
牛たちもにおいにつられてやってくる。



■川泳ぎ
ご飯一杯食べた後は川泳ぎ。



川で泳ぐのなんて何年ぶりだろう。
みんな子供のようにおおはしゃぎ。
GNHの国だけあって、大人も子供も遊ぶ遊ぶ。


■ブータンの農家レストラン

泳ぎつかれたらまたお腹がすく。
インド人のカーンが、突然、そのへんの農家の家で収穫したてのとうもろこしを買って焼いて食べようと提案しだす。

ま、まじか?!

と思いつつ、ちょっとわくわく。
ナムゲルが農家を捕まえる。

「とうもろこし売ってくれない?」

突然の来訪者にも関わらず、農家さんは快諾。

「家で焼いてあげる」

これが問題だった。

地酒バンチャンが海のように出てくる、出てくる。
近所の村人たちも次々にやってきて、晩酌してくれる。
もう誰にも止められない状況に・・・。

ようやく、別の招待があるからと何とか断れたのが夜の7時。
写真プリントアウトしてからまた届けに来ると約束し、解散。

ふらふらになりながら、オフィスに戻ったところで晩さん会に遅刻してしまい、ボスの失笑を買ったのでした。



▲農家バーでバンチャン会

▲バンチャン会の村人たちと


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ドッキリカメラ

昨日サムドゥップのレストランで、コーディネータのチェク君が買ったばかりのTシャツ2枚を置き忘れていたので、こっそり拾ってドッキリをしかけてみた。
チェク君が気づくまで隠しておくことにした。

こういうの計画する時、超わくわくするのだ。
いつ気づくのだろう、と観察していたけれど、一向に気づかない。


次の日の朝、着る服がないことに気づいて騒ぎだした。

「はっ!Tシャツ忘れてきた!」
あわててサムドゥップに滞在中の友人に電話。

チェク「車に忘れてない?レストランかな?記憶がないんだけど・・・」
友人「知らないなぁ。みけに聞いてみたら?何か知ってるんじゃない?」

この友人、実はグルなのだ。


ルームメートのエミリーとともに拾ってきたTシャツ1枚づつ着て披露。

みけ「チェク、Tシャツ忘れてきたんだ笑」


チェク「あああーーーーー!!!僕のTシャツ着てる??!!!!」

ようやく、私が着ているTシャツに気づき叫ぶチェク君。

チェク「みけーー!もう一枚どこにやったの???」


エミリーが着てるTシャツにまだ気づかない。


エミリー「もう一枚?それってどんな色?」

チェク「えーーと、白に黒字のプリントで・・・」

エミリー「それって、こんな感じ?」

チェク「ああああーーーー!!」


みけ「なに?これと同じ模様?偶然ね。私たち、昨日マーケットで拾ったのよ」

だまされたことに気づき、ダッシュで部屋に逃げ帰るチェク君。

傑作でした^_^


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コンポスト作成

ルームメートのエミリーとともに、有機廃棄物を利活用するため、コンポストを庭にセッティング。
まず、チェク君を通じてオーナーの村長に許可をもらう。
クワとスコップを借り、エミリーとともに泥まみれになりながら堀り堀り。

だんだんと近くの住人が集まってくる。
こどもや母親。通りかかった男たちは、着替えてくるから・・・といってそそくさと逃げ出す。

そんな中、2人の母親が手助けをしたい、と言ってきてくれた。
4人がかりで掘り続けること2時間。予想以上の苦戦。
大きな石がごろごろしていることが原因だ。

「Hello! Where is Gentle Man?」

野次馬の男性の一人に声をかけると、ようやく手伝ってくれた。
やっぱ男の子に頼むと早い、早い。

2時間半、コンポストの作成完了!

村長にお願いして有機廃棄物はここに捨てるように周知してもらった。

いい汗かいた。

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ウォンディへの旅行計画

来週訪問予定だった調査地、Daifamへはブータン側からは道路がなく、インドの国境を越えなければならない。
これがまた問題の地で、アッサム側からDaifamに入るには、軍による護送を要請しなければならないのだ。

なんとも大げさな…と思うかもしれませんが、ブータン南部では2003年のゲリラ掃討作戦以来、ブータン人を狙ったテロがあったりするのです。。
Special Permitを手に入れたばかりの今日、「選挙日が近づいているので村落調査は慎むように」という通達が下る。

ということで、来週の予定キャンセル・・・。
なんだかほっとしたような、残念なような・・・。


選挙期間中は調査できないので、この機に東部の方をぐるっと回ってウォンディ・フォダンにあるCollege of Natural Resource (CNR)に一週間ほど滞在する予定です。
帰りにGelphuの温泉に寄ってこようかなと計画中。

一人旅なのでちょっとさみしいです。
ぜひぜひ遊びに来てください。


プロフィール

ブログ移動しました

「アグロエコロジー」続編:
http://agro-ecology.blogspot.jp/

たねのもりびと

ワーゲニンゲン大学大学院
有機農業研究科修了
(アグロエコロジー専攻)
Wageningen University
MSc of Organic Agriculture

ブータン政府GNH委員会インターン
国を100%オーガニックにする国家プロジェクトに従事

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