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鶏の原種復活プロジェクト

鶏の赤ちゃんがうまれました。
思えば、テレビでは見たことあったけど、生で卵からヒナがかえるところをはじめてみた。
ブータンでは、鶏の原種を保存するプロジェクトが大学と研究機関の間で行われている。

naked neck 禿げた首




ブータンでは卵の生産に焦点をあてて品種改良されてきた鶏が今や主流となり、古来種の鶏が絶滅の危機にある。
Black neck、などの古来種は栄養価が高く、抵抗性が強いという。

ブムタンの家畜衛生研究センターはCNRとNBCとの共同プロジェクトとして、在来種復活作戦を開始した。
孵化機には4種類の卵が入っていた。
約60の卵から3日間かけてヒナが次々とかえる。
殻を破ってヒナが出てくる様子を見るのはまたとないチャンスで印象的だった。





black neckの純種はくちばしや足も真っ黒。いくつかはくちばしだけ茶色というのが混ざっており、全部真っ黒になるまで交雑が繰り返されるのだとか。

これらの古来種のメリットとしては、病気に強く栄養価が高いことを上げたが、もっとも重要なのは、個人の農家でも自家生産可能だということだ。
卵の生産に焦点をあてて改良された鶏は、遺伝子に組み込まれた母性本能を忘れてしまっているという。
卵をたくさん産めば、一度にお腹の下で温めることはできない。
改良された鶏は、卵を産んでもヒナを守ることがないので、熱が必要なヒナは温熱機に入れなければ死んでしまう。

古来種は卵の数が少ない分、母親はヒナを大切に守る。

農家は母親に任せておけばいいので、ヒナを育てる手間がかからない。
自給可能で病気に強く、栄養価の高い古来種を復活に今ブータンは取り組んでいる。


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「アグロエコロジー」続編:
http://agro-ecology.blogspot.jp/

たねのもりびと

ワーゲニンゲン大学大学院
有機農業研究科修了
(アグロエコロジー専攻)
Wageningen University
MSc of Organic Agriculture

ブータン政府GNH委員会インターン
国を100%オーガニックにする国家プロジェクトに従事

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