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薬草を求めてジャングル探検

インド人のオーガニック普及員、ネギジと共にジャングル探検。
ネギジもブータンの植生を把握する必要があるとのことで、数人のブータン人スタッフを連れ、お弁当をもって出発。

植物を見つけては、どういう効用があるのか説明してくれる。
野外の薬草講座だった。

Bantarで2週間ホームステイした農家の伝統医学の知識や、CNRでの薬草講義に触れて以来、薬草のことが気になってしょうがない。
栽培されている薬草でなく、こうやってジャングルを探検しながら薬草探しをするのはとてもわくわくする体験でした。


染料につかわれるLanilu、皮膚病にも使われるという。
これ、どこかで見たと思いノートを見返すと、以前Bantarの農家が教えてくれた、Boxiという魔物に噛まれたときにできる黒い歯型を消すのに使われるという薬草だった。
民俗伝承と伝統医学は密接につながっているのだ。
ふーん、これはおもしろい。




▲Lanilu

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ブータンフィールド便り4号

ブータンフィールドニュース第4号を発行しました。


内容:
ブータンの大学、研究機関訪問
農村における伝統医学知識
コミュニティガーデン
など


英語になりますがよろしければこちらからダウンロードください。
コメントなどいただけるとうれしいです。

「Go Organic@Bhutan」第4号



バックナンバー
「Go Organic@Bhutan」第1号

「Go Organic@Bhutan」第2号
「Go Organic@Bhutan」第3号

有機農業トレーニング始まる

ブータンをくるっと1周すること2週間ぶりにDeothangにもどってきました。
町のみんながしばらく見なかったけどどこにいってたの?と声をかけてくれる。
全国1周してきたというと、よかったねぇ!と自分のことのように喜んでくれる。

さて、こちらではしばらく留守の間に変化が起こっていた。
インドからオーガニック普及の専門家を呼び、10日間の集中トレーニングが始まっていた。
彼は、3月にブータン人農家20人がインドでトレーニングを受けた際にお世話になったNGOスタッフだ。

(詳細は3月の日記で。)
http://agroecology.blog.shinobi.jp/Entry/306/

インドでのオーガニックトレーニングに参加した有機農家2人がヘルプに入ってデモストレーション資材を準備。
地元にある資源を利用したコンポスト、punch gavier(土壌微生物活性資材)を作って見せる。





10日間の日程で5つの村でトレーニング、1村約30名の農家が参加した。
農家たちは意欲的に参加し、たくさんの質問があがった。

どうやって種を自家採取すればいいか?とくにカリフラワーが難しいのだけど?
とうもろこしの収穫後、50%は虫にやられてだめになる。どうすればいいか?
みかんが落ちるのはなぜか?どうすれば農薬なしで防げるのか?
Ureaを辞めたら収穫が落ちたけど?

などなど。
彼の弁舌はとてもわかりやすく、説得力があり、私も勉強になりました。



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ブータンの大学で薬草について学ぶ

ティンプーからウォンディ行きのバスは2時に出発。
4時すぎに着くからPunakha Dzongを見学してからLobesaに向かおう!と思っていたのだけど、思わぬランチブレークが入り、着いたのは5時半だった。
Punakhaはあきらめ、CNRの講師に連絡。バス停まで迎えにきてもらう。

キャンパスは思ったより大きく、昔ながらの建築様式でいかにもブータンらしい。
ついて早速キャンパスと薬草園を案内してもらった。
CNRのレクチャーには薬草学もあるという。授業のスライドを入手し、ブータン薬草辞典を片手に薬草園を散策。
薬草プロジェクト担当のソナン氏の解説を聞くと、ますます興味がわいてきた。
インドやモンガルのリサーチセンターから集めてきたという種を少しづつ分けてもらった。
日本で育つのかわからないけど、帰ったらポット栽培してみたい。






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ブムタンのチーズ工場に思うこと

スイスの援助で立てられたスイスブラウンの牛舎とチーズ工場を見学。
ここのチーズは1kgNu.300と破格だけど、味は格別!

ブータンのチーズはヨーグルトが固まったような感じで味がしない。
料理に使うにはいいけど、直接食べられたものじゃない。
評判に聞いてたブムタンチーズは、ブムタン産ビール、レッドパンダによく合うおつまみなのでした




お土産屋さんには他にも自家製ジュースにハーブの石鹸、レモングラスの香水などが。
観光地だけあって、お土産のバラエティも豊富。
その点サムドラップ・ジョンカルには乾燥された唐辛子やなすびの他、加工品は何もない。
消費需要がないためだれも作らないのだというが、学校や軍の設備などターゲットとなる顧客はたくさんあるように思える。
だれもやってないところにビジネスチャンスがあるのではないだろうか。

サムドラップ・ジョンカルなど南部は他の地域に比べて開発が遅れている。
その分手つかずの自然があり、標高3000m近い北部とは異なり、亜熱帯圏の気候を生かした食品を加工すればマーケットも広がるように思う。
競争社会でがっつり育ったアッサムを競争相手にするには、のんびりしたシャイなブータン人の性格じゃちょっとな、、、と思うのだけど、ブータンブランドは海外に向けて売れるのではないだろうか。


現在、サムドラップ・ジョンカルでは海外輸出を目指したコーヒー農園の開発が進められている。

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punakha dzong見学

早いもので、ウォンディに来てから1週間がたとうとしている。
図書館でのliterature reviewの目的で来たのに、トレイニーたちとご飯を食べに行ったり、圃場見学するだけで半日が終わってしまったり、いかにもブータンな1週間を送ってしまった、とちょっと反省・・・。
でも、机の上での勉強だけが全てではなく、ここの研修生たちは農林省から派遣できているお年寄りたちがほとんどで、彼らとの話から学んだことは大きな収穫だったと思う。
特に、ソナン氏の課外薬草学はとても興味深かった。

今日は私のウォンディ滞在最後の日だということで、punakhaゾンへ研修生に連れて行ってもらった。
ゾンの中に入るのは今回が初めてだ。
残念ながら、ゾンについたのは5時過ぎだったので、門はクロース。

「観光は5時で終わりだけど、ガイドはどこにいるのだ?」
と警備員。

観光客ではなく、リンポチェのプロジェクトで働いている。
彼はガイドではなくて、農林省の職員だ。ゴを着ていないので外で待機している。
と説明すると、警備員の態度が変わり、特別に中に入れるように許可をもらった。

精巧な装飾と大きな門構えは圧巻だった。
門の中には誰もいなかった。
静けさの中にどこからともなくお経が聞こえてくる。
そういえば、プナカ・ゾンにはmonkが住んでいるんだっけ。






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ロベッサ滞在の外国人との出会い

CNRのゲストハウスには外国人が3人住んでいる。
TICA(タイの国際支援団体)から派遣されているタイ人ボランティア、ロシアから客員教授として赴任しているおじさん。日本人講師もいるらしいのだけど、着いた時は留守だった。


タイ、ブータン、日本の3カ国は、仏教国であること、国王(天皇)制であることで共通している。
ロシア人のアンドレによると、ロシアにもbuyyatia republicとkalmykiaという地域では80%が仏教徒という。
今までロシアについてあまりイメージがなかったので、これには驚いた。
彼との話でぜひ行ってみたくなった。

彼は20カ国以上で働いた経験があるというつわもの。
どうやって資金調達すればいいかアドバイスをもらい、目から鱗だった。

「ファンドを得てプロジェクトを立ち上げるのは簡単だ。資金はあるところにはあるのに、めんどくさいペーパーワークをやる人がいないので応募件数はたりていない。phDをやる奨学金を探すよりも、プロジェクトから作ってしまえばいい。」、と、いとも簡単に言うのだ。

今までそんなスケールで物事を考えたことがなかったので、何だか新たな可能性をもらったような気がする。
新たなプロジェクト立ち上げに関わるのはまだまだ経験不足だと思うのだけど、将来の目標としてもっておきたい。
何だか世界が広がった気がする。


*ロシア人研究者の小話*

Christians say, "all of my things are also yours."
Chinese communists say, "all of your things are also mine."
キリスト教徒は言う、私のものはあなたのものです、と。
中国人共産主義者はこう言う、あなたのものは私のものである、と。


US has no history.
Russia has great history but no future.

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ティンプーのタキン動物園

ワーゲニンゲンでの同窓生、ドルジと久しぶりの再会だった。
彼はブータン人には珍しく、数時間単位で仕事がきっしりつまっているので2時間しか会えないとのことだった。

あまり時間がないので、ティンプー市内から見えるでっかい仏像か、タキン動物園か、どっちが見たい?と聞かれた。

「仏像はここからでも見えるけど、市街からはタキンは見えないので、タキンの方が見たい」
というと、それもそうだな、と笑われた。

タキンは、ブータンのNational animalとされ、頭はヤギ、体は牛のような珍獣だ。
どうやら以前、野生動物のタキンを見世物にすることに反対意見があり、一旦檻が撤廃されたのだけど、タキンが町に出没しては人を襲うようになり、また檻にもどされたのだという。

檻には「Don't tease the animal」というサインが。
写真を撮ろうと檻に近付くと、タキンは興奮し、思い切り檻に突進されてびびった。
うーん、これは檻のない町で出くわすと怖いかも・・・




ランチは本場ブータン料理を堪能。

・・・のはずが、大量の白ご飯に、小さなお椀に入ったカレー。
ご飯のおかわりはいかがですか、と聞いてくる。
いや、むしろ、カレーのおかわりください・・・

でも、ここのサービスにはびっくりした。
見たことのない野菜が使われていたので、農学生としては興味深々で名前を聞くと、ウェイターにもわからなかったようで、料理長が直々にやってきて説明してくれた。
うーん、ブータンでこの待遇にはちょっとびっくり。




石の呪いを受け病院へ

Dewathangの町中には軍事基地があり、軍医が滞在している。
ブータンに来てから足にできものがいっぱいでき、痒くて寝れないこともあったほど。
ノミかダニのようなものにさされたのか、water born diseaseだという人もいれば、カビだという人も。
2か月間治らないばかりか、どんどん広がっている気がしたので、初めて病院へ。
軍医に見せると、南部の町では多くの軍人が同じような病気に悩まされているという。
アレルギーなので抗生物質を飲むように言われる。

しかし、驚いたのは、村人たちは、これはルン(石)によるものだというのだ。
石には特別な力がやどっており、砕いたり、間違って触ったりすれば地の神の怒りに触れるという。
心当たりはないか?と言われどきっとした。

そう。土壌調査のため、そこら中の土を掘りまくってるし、石も砕き放題である。
もし虫さされが原因なら、同じ村を訪問し、同じ部屋で過ごしているカナダ人のエミリーだけさされないのは変だ。同じ水を使っているし、water born diseaseでもないらしい。
エミリーと私の違いは、石を砕きまくっていることくらいだろう。
まさか!
と思いつつ、呪いの解き方を聞いてみると、何やらプジャをしないといけないらしい・・・。
リサーチャーとしては、かなり儀礼的なものに興味があるのだけれど、どうやら祈祷師は超多忙らしい。
機会があれば会ってみたい。

バナナの花を調理する

バナナの花をみたことがあるでしょうか?

真っ赤な花はブータン南部の村人たちにとって嗜好品。
絶品だ!というので、ぜひ食べてみたくなった。

日曜マーケットは朝早くからたくさんの人が集まっていた。
高地の村からは、イモ売りなどが馬で1日かかりでやってくるのだそう。
マーケットの空き地にはたくさんの馬が放牧されていた。


▲サンデーマーケット

マーケットに1件だけ、バナナの花を売る店がありました!
赤いのがそうです。




調理仕方を聞く。
赤いところはむいて、花粉をとって、あとは全部食べられるとのこと。

赤い花弁の中には、玉ねぎのように皮が連なっている。
どんどんむいていく。
さらっとゆでて、あとは野菜炒め風に。

できあがり♪




けっこううまい!


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プロフィール

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「アグロエコロジー」続編:
http://agro-ecology.blogspot.jp/

たねのもりびと

ワーゲニンゲン大学大学院
有機農業研究科修了
(アグロエコロジー専攻)
Wageningen University
MSc of Organic Agriculture

ブータン政府GNH委員会インターン
国を100%オーガニックにする国家プロジェクトに従事

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