忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ブータン人のおもてなし

ブータン滞在2ヵ月半がすぎた。
Dewathangの町は私にとってすでに庭のようなものになりつつある。
すれ違う人みな知り合いで、マーケットに行くと、次々とお呼びがかかり、1時間づつ店をまわっている

うちに1日が終わってしまう、という何ともブータンらしい生活にも慣れてしまった。

■礼拝
今日は朝からmonestryのmonkに招待され、寺の儀式に参加。
スペシャルディナーをごちそうになる。
きれいに飾りつけられた器は神への捧げものなのだそう。
次に普通のご飯がでてきた。

あれ?最初の御馳走はもしかして私たちのでなく何かの儀式だったのかも・・何か間違って食べてしまったような気がする。
食べても大丈夫、と坊主たちは笑って言うのだけど・・・?

■友人との再開
お寺から帰ってきたのは午後2時。
少し横になろうと思った矢先、Bantarの友人から電話。
今、dewathangに来てるんだけど、みけいる?
かなり疲れてたけど、あわててマーケットにかけつけ、ワインを買って友人を自宅へ招待。
エミリー、チェク君とともにおもてなし。
ディナーを食べて泊ってくように勧めると、土砂災害が心配だから帰ると、帰ってしまった。

■コンポスト作成&打ち上げ会

午後5時。
エミリーとともにコンポストの続きを作るため、近くの農家さんから家畜糞を集めて回る。
近所の村人たちがどんどん集まってくる。あれこれ手伝ってくれる。
いきおいで、集まってきた村人たちとバーへ。

たまたま選挙監視員としてDewathangにきたばかりの教員。
たまたま通りかかった専門学校の教員。
レストランのオーナー。出稼ぎのインド人労働者。
出会ったばかりのメンバーで飲み明かす。

日本ではこういうこと、あまり起きない気がした。
この人間関係の距離感が好きなんだよなぁ。
またブータンに戻ってきたいという気持ちが強くなったのだった。


にほんブログ村 海外生活ブログ 海外留学(ヨーロッパ)へにほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ

PR

キャンピング

今日はブータンに来て一番楽しい日だった。

英語教員のナムゲルの声かけでインド人IT講師2名、エミリーと5人でピクニックに。
朝からインド人のクリシュナとカーンがお弁当を作ると言うので、エミリーと共にレシピを盗みに行った。
お手伝いしようと思ったけど、座ってて!と言われてしまったので、ビデオ撮影をしつつ、おとなしく観察。
あとで3分間インドクッキングとして映像編集しようっと。

インド人もびっくり、何と、ダールスープのお鍋と炊飯器をまるごと車に積み出発。

■南ブータン隠れスポット
まずはナムゲルおすすめの隠れスポットを探検。
看板には
Tsasum Ngedrup Chharbebling
this secret place was founded by Jadel Sangey Dorji in 2000
と書かれている。



「シークレットプレース」なんて、わくわくするじゃないか。

谷を下ること20分。
岩屋に仏像がいっぱい並んでいるまさに隠れスポットに到着。
ここは、修験者が瞑想をする場所らしい。誰もいなかったけれど、誰かが毎日火の管理をしているようすで、ろうそくの火がともっていた。







▲この穴は、ピュアな心を持った者だけが通り抜けられるという。邪な者は途中で迷子になってしまうのだとか。

一行はさらに谷を下り川へ。

■インド弁当
待ってました、ランチタイム。
放牧に来ている牛飼いを側目に、弁当包を広げる。
牛たちもにおいにつられてやってくる。



■川泳ぎ
ご飯一杯食べた後は川泳ぎ。



川で泳ぐのなんて何年ぶりだろう。
みんな子供のようにおおはしゃぎ。
GNHの国だけあって、大人も子供も遊ぶ遊ぶ。


■ブータンの農家レストラン

泳ぎつかれたらまたお腹がすく。
インド人のカーンが、突然、そのへんの農家の家で収穫したてのとうもろこしを買って焼いて食べようと提案しだす。

ま、まじか?!

と思いつつ、ちょっとわくわく。
ナムゲルが農家を捕まえる。

「とうもろこし売ってくれない?」

突然の来訪者にも関わらず、農家さんは快諾。

「家で焼いてあげる」

これが問題だった。

地酒バンチャンが海のように出てくる、出てくる。
近所の村人たちも次々にやってきて、晩酌してくれる。
もう誰にも止められない状況に・・・。

ようやく、別の招待があるからと何とか断れたのが夜の7時。
写真プリントアウトしてからまた届けに来ると約束し、解散。

ふらふらになりながら、オフィスに戻ったところで晩さん会に遅刻してしまい、ボスの失笑を買ったのでした。



▲農家バーでバンチャン会

▲バンチャン会の村人たちと


にほんブログ村 海外生活ブログ 海外留学(ヨーロッパ)へにほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ

ドッキリカメラ

昨日サムドゥップのレストランで、コーディネータのチェク君が買ったばかりのTシャツ2枚を置き忘れていたので、こっそり拾ってドッキリをしかけてみた。
チェク君が気づくまで隠しておくことにした。

こういうの計画する時、超わくわくするのだ。
いつ気づくのだろう、と観察していたけれど、一向に気づかない。


次の日の朝、着る服がないことに気づいて騒ぎだした。

「はっ!Tシャツ忘れてきた!」
あわててサムドゥップに滞在中の友人に電話。

チェク「車に忘れてない?レストランかな?記憶がないんだけど・・・」
友人「知らないなぁ。みけに聞いてみたら?何か知ってるんじゃない?」

この友人、実はグルなのだ。


ルームメートのエミリーとともに拾ってきたTシャツ1枚づつ着て披露。

みけ「チェク、Tシャツ忘れてきたんだ笑」


チェク「あああーーーーー!!!僕のTシャツ着てる??!!!!」

ようやく、私が着ているTシャツに気づき叫ぶチェク君。

チェク「みけーー!もう一枚どこにやったの???」


エミリーが着てるTシャツにまだ気づかない。


エミリー「もう一枚?それってどんな色?」

チェク「えーーと、白に黒字のプリントで・・・」

エミリー「それって、こんな感じ?」

チェク「ああああーーーー!!」


みけ「なに?これと同じ模様?偶然ね。私たち、昨日マーケットで拾ったのよ」

だまされたことに気づき、ダッシュで部屋に逃げ帰るチェク君。

傑作でした^_^


にほんブログ村 海外生活ブログ 海外留学(ヨーロッパ)へにほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ

コンポスト作成

ルームメートのエミリーとともに、有機廃棄物を利活用するため、コンポストを庭にセッティング。
まず、チェク君を通じてオーナーの村長に許可をもらう。
クワとスコップを借り、エミリーとともに泥まみれになりながら堀り堀り。

だんだんと近くの住人が集まってくる。
こどもや母親。通りかかった男たちは、着替えてくるから・・・といってそそくさと逃げ出す。

そんな中、2人の母親が手助けをしたい、と言ってきてくれた。
4人がかりで掘り続けること2時間。予想以上の苦戦。
大きな石がごろごろしていることが原因だ。

「Hello! Where is Gentle Man?」

野次馬の男性の一人に声をかけると、ようやく手伝ってくれた。
やっぱ男の子に頼むと早い、早い。

2時間半、コンポストの作成完了!

村長にお願いして有機廃棄物はここに捨てるように周知してもらった。

いい汗かいた。

にほんブログ村 海外生活ブログ 海外留学(ヨーロッパ)へにほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ

ウォンディへの旅行計画

来週訪問予定だった調査地、Daifamへはブータン側からは道路がなく、インドの国境を越えなければならない。
これがまた問題の地で、アッサム側からDaifamに入るには、軍による護送を要請しなければならないのだ。

なんとも大げさな…と思うかもしれませんが、ブータン南部では2003年のゲリラ掃討作戦以来、ブータン人を狙ったテロがあったりするのです。。
Special Permitを手に入れたばかりの今日、「選挙日が近づいているので村落調査は慎むように」という通達が下る。

ということで、来週の予定キャンセル・・・。
なんだかほっとしたような、残念なような・・・。


選挙期間中は調査できないので、この機に東部の方をぐるっと回ってウォンディ・フォダンにあるCollege of Natural Resource (CNR)に一週間ほど滞在する予定です。
帰りにGelphuの温泉に寄ってこようかなと計画中。

一人旅なのでちょっとさみしいです。
ぜひぜひ遊びに来てください。


ブータンフィールド便り3号

フィールドニュース第3号を更新しました。

「Go Organic@Bhutan」第3号(英語)


内容:
Samdrup Jongkhar Initiative (SJI)活動の紹介
ブータンの有機農業事情
(26の村で60人の有機農家にインタビュー)
ブータン人の土壌観にみる精神性
リーディングファーマーの紹介
など

それでは。
コメントなどいただけるとうれしいです。

にほんブログ村 海外生活ブログ 海外留学(ヨーロッパ)へにほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ


Linpocheの生誕祭

Deothangをベースにする仏教指導者、Jamyang Kentshe Linpocheの生誕祭が執り行われること1週間。
寺の坊主たちは交代で1週間24時間とぎらせることなくお経を唱え続けるのだ。
ブータン人にとってLinpocheの存在がどれほどのものかよくわかる。
この瞬間にDewathangに居合わせられたのは何と幸運なことか。

最終日の式典に招かれ、朝の7時から山の中腹にある寺院を目指し1時間山道を歩いた。
キラを着ながら山を登るのはなかなか大変で、途中でスリッパが脱げ、どろまみれになりながら裸足で上った。
山道で手を引いてくれた少女はTrashi yantsheからきたのだと言っていた。

朝、8時。すでに多くの人が来ていた。
私たちはRamaが座っている席の前の特等席に案内された。
長い布と米、バターランプが配られた。
来場者が両手に掲げるランプに次々と火がともり、幻想的なお経にまどろみながら時を待つ。
坊主がドラムやラッパを鳴らし始め、次第に賑やかな演奏に変わる。

カラフルな色に彩色された米を配布してまわる坊主は私たちに告げた。
「目に気を付けてください。」

目に気をつける??


エミリーとみけは唖然としていた。
いったい何が起ころうとしているのか・・・?
亡霊でも現れるのだろうか?
何かのお告げなのだろうか?




▲礼拝堂

その疑問は一瞬にして吹っ飛ぶことになる。


お経はだんだん激しさを増し、リズムに合わせて坊主や来訪者たちは米をほうり投げる。
エスカレートした子供たちはそこらじゅうに米を投げつけ、赤ん坊が泣き始める。
「雪合戦ならぬ、米合戦。」

米が目に入らないように気をつけてください。
そういう意味だったのか・・・と納得。

米が頭に当たる痛みは祝福なのだそう。
よくわからないけど、面白い経験だった。



▲祝福を受ける参拝者たち


にほんブログ村 海外生活ブログ 海外留学(ヨーロッパ)へにほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ

ブータンフィールド便り2号

早いものでブータンにきて2か月がたちました。

この間、2週間ほど南部の村を遊牧民のように転々としていました。
南部には外国人非開放区がたくさんあり、Special permitというのを入手しなければならなかったのですが、これがなかなか大変で・・
2か月経ってようやく非開放区の農村を調査することができました。
たくさんの人の協力に感謝です。

ブータンフィールドニュースをアップしました。
よろしければどうぞ。

↓ダウンロードはこちらから。


「Go Organic@Bhutan」第2号(英語)



内容:
ブータンの農業事情
ミルク組合の取材
など

にほんブログ村 海外生活ブログ 海外留学(ヨーロッパ)へにほんブログ村 海外生活ブログ オランダ情報へ

非開放区Bantarへの旅立ち

Bartarへの出発はドタバタだった。
SJIコーディネーターのチェク君が、村長への調査報告、農業普及員への調査対象候補者の選定依頼、バスのチケット手配に奔走している間、この間インタビューした記録をまとめ、Soil Sampleをティンプーに送り、アンケート用紙の改良を行っていた。

「明日、Bantarに行く用事ができたのだけど、一緒にいく?」
突如、農業普及員の友人、テンジンから連絡を受ける。
バスのチケットの入手が難しいBantar。願ってもないことだった。
明日の出発に間に合わせよう。
ブータン来たばかりのエミリーと共にドタバタの準備。
4時にクロースする銀行に滑り込み、換金。

明後日、朝。

「Bantarに行くなんて聞いてない」

突如ボスからの呼び出し。
ボスはすっかりお怒りだった。

アンケート用紙は村長に送ってあるのか?
行程表を提出してあるのか?
ブータン社会では「バイパス」が重要だと何度も言ってるだろう?

7時出発の予定が、10時になってしまった。
普及員の友人を長らく待たせることになり悪いことをしてしまったけれど、無事出発。


ブータンに来たばかりのエミリーにとってすべてが珍しく、写真をとりまくっていた。
その側で私は、2か月過ごしたDewathangをしばらく離れることになるのだと思うと、みんなの顔が思い出され感傷的になってしまった。
さようならDewathang、町のみんな。また逢う日まで・・・。




一行は山道を下り、谷へ向かう。
Bantarはブータンでは珍しい平地の稲作地帯。山の上からの眺めは別世界であった。
田園風景が眼下に広がり、Dewathangの主力産物である蜜柑畑から熱帯らしいドマやマンゴー畑へと変わった。
いよいよ非開放区、Bantarに来たんだな、と初めてブータンに入った時のような感慨を覚える。

ここからブータン人、カナダ人、日本人の国際チームによる2週間に及ぶ新たな旅が始まる。

にほんブログ村 海外生活ブログ 海外留学(ヨーロッパ)へにほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ

ブータンでの初仕事

ブータンでの生活も2カ月がたとうとしている。私の始めの1カ月半はadministration的な仕事が中心だった。

設立されて間もないSamdrup Jonkhar Initiative (SJI)は、ブータンでは画期的なローカルNGOだ。
民主主義が導入されたばかりのブータンでは、選挙に行きたくない、すべて上に任せる、といった人任せな人が多い。
SJIは、草の根レベルでスタートした初めての市民運動なのだ。

SJIで働いている、というと、みんな評判を聞き、私も何かしたい、と言ってくれる人がたくさんいる。車の手配やガイドを無償でしてくれたり。
が、ブータンでのキーワードは「バイパス」。
すべては正式なルートを通じて行わなければならない。
例えば車の手配を直接頼むことはできず、まずルートを提出し、許可をもらい、責任者から協力者に書面をもって正式に依頼する、というめんどくさい手続きを踏まなければならないのだ。


日本で役所勤めの経験があるので、だいたいのことは理解できるのだけど、これにはちょっと驚いた。
のんびりした田舎のイメージのブータンは日本以上の官僚社会なのだった。
おかげで最初の1カ月半、このペーパー処理に奔走させられた。


3週間がたったころ、あるニュースが飛び込む。

「選挙が1カ月延期された」

選挙が農村調査に何の関係があるのかというと、選挙準備期間中は、official workでさえ制限されるのだという。
「安易に農家に接触することを厳しく禁じる」、という通達が届いた。

「調査目的以外の話はしません」というペーパーを調査表とともに州知事に提出しなければならなくなったのだった。
しかし州知事はバンコクへ出張中。この手続きにさらに2週間費やすことになる・・・。

ようやく降りた調査許可。
まず、私たちはOrongという村に滞在した。
インド国境から車で2時間のOrongは、すっかりブータンらしい風景、ガイドブックに出てくるような建築が待ち受けていた。初めてブータンに入国した時のような新鮮な気持ちになった。

ところが、このOrongでの3日間の調査は、入国管理官の耳に届くことになる。

「君たちがSpecial Permitを得ずにOrongに入ったことは知っている」

「壁に耳あり、障子に目あり」、とはよく言ったもので、ブータンでの行動はすべて筒抜けである。
Work permitとRoute permitは持っていたので何が悪いのかわからなかったが、ブータン南部の村には、外国人非開放区というのがたくさんあり、非開放区に入るにはSpecial permitを得なければならないとのことだった。
ブータン人ガイドでさえ、Orongが非開放区であることを知らなかったという。
丁重に謝罪し、次の調査地、Bantarに入る前にspecial permitを申請しなければならなかった。

このSpecial permit、ビザ免除されているインド人労働者でさえ翻弄させられている。SJIのネームバリューのおかげか、すんなり許可がおりた。
が、調査許可開始日「6月1日」。

来月までまた待ちぼうけである。
最初から知っていればペーパーワークの合間に申請できたのに。
なかなかうまくいかないものです・・


でも、ブータンでは珍しい草の根レベルのNGO活動の立ち上げに関わることは、本当にまたとない貴重なチャンスで、勉強になってます。


にほんブログ村 海外生活ブログ 海外留学(ヨーロッパ)へにほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ

プロフィール

ブログ移動しました

「アグロエコロジー」続編:
http://agro-ecology.blogspot.jp/

たねのもりびと

ワーゲニンゲン大学大学院
有機農業研究科修了
(アグロエコロジー専攻)
Wageningen University
MSc of Organic Agriculture

ブータン政府GNH委員会インターン
国を100%オーガニックにする国家プロジェクトに従事

■ご挨拶
ご挨拶


■連絡先
メールフォーム


当サイトはリンクフリーです。

agro_ecologyをフォローしましょう

アクセス解析

カウンター

リンク