アグロエコロジー
オランダの大学院で有機農業を勉強する留学生の日記
フランスオーガニック農場研修(5)
フランスオーガニック農場研修(4)
■タスク4・作物
今回は別の農家を訪問。Stockless farmといって、動物的なものを一切とりいれないオーガニックファーム。有機農家はたいてい肥料の代わりに畜糞を使いますが、stockless farmは畜糞も入れない。ストックレスに変えた理由はマクロビオティックに触発されたからだという。
代わりにマメ科植物を輪作体系に組み込むことによって栄養を補っているものの、土壌診断結果によると、明らかにリン酸とカリウムが不足していました。
オランダのstockless farmはもともとリン酸とカリウムが豊富で、海に近かったことから貝殻をたくさん撒いていました。条件が整わない地域では別の工夫が必要かもしれません。
■oil processing
ヨーロッパの農場は直売店や加工場を独自で持っているところが多い。
この農場の主力商品は向日葵と菜種油。搾りかすも飼料として高値がつく。
圧搾からパッケージングまで自前で行っているところが特徴だが、コストと労力を考えると、手間のかからないアルファルファの方が効率が良いのだそう。
▲オイルプロセッサー
▲パッケージング
ひまわりオイルを買ってみました。
おまけで5ユーロのところ、3ユーロに☆
▲オイルプロセッサー
▲パッケージング
ひまわりオイルを買ってみました。
おまけで5ユーロのところ、3ユーロに☆
フランスオーガニック農場研修(3)
■タスク3・土壌
ジャーナリスト インタビュー
ジャーナリスト インタビュー
WEST FRANCEの新聞記者が取材にやってきました!
ヨーロッパで発行部数7位の新聞なのだそうです。
「14カ国からやってきた、21~36歳の若者たちがオーガニック農場で理論を実践。」
ソイルチーム6名が代表でグループインタビューを受けることに。
土壌サンプリングしているところがカラーで掲載されました。
「日本の有機農業1%以下」という小見出しがつけられてました・・・
「認証を受けているのは1%以下だけど、日本は以前からコミュニティベースで産消提携が進んでおり正確な統計はない」と答えたのだけど^^;
■チーズ工場
オーナーはオランダから20年前に移住してきたというオランダ人一家。当初はオランダで人気のあるゴーダチーズを生産していたが、フランス人に全くうけなかったそう。
「まるでプラスチックのようだ」と一刀両断。一家はフランスに適応すべくフランス語を習い、フランスの慣習を知る努力をしようと決断しました。
フランス人はそこにしかないオリジナルなものを求める傾向にあるという。フランス人の口に合うように、飼料をトウモロコシからクローバーと干し草のみに変えました。そしてチーズに加えるハーブはオランダから取り寄せ、オリジナリティを出す。今ではチーズは主力商品です。
「広告塔になってほしい」
多国籍なメンバーたちが集まりチーズを試食しているところを撮影。
マーケティングにも力をいれているようでした。
異国で地域に根差したオーガニック農業を確立するには、きっと並みならぬ努力をしてきたのでしょう。
フランスオーガニック農場研修(2)
■西フランスの農業
輪作体系:穀物(オオムギ、小麦、オート)→換金作物(向日葵・菜の花)→牧草(アルファルファ)4年
この地域では、この輪作体系がメインのようです。他にはトウモロコシ、豆類がちらほら見かけましたが、オランダではメインのじゃがいもが見当たりません。夏に乾燥するのがネックのようです。
ゴーストタウン
農場の周りは何もなく、近くの店までは車で移動しないといけない。町まで行ってきたクラスメートによると、「ゴーストタウン」なのだそう。
「だれも歩いていない、気配がしない。」と。
フランスの田舎も日本と同じで活力を失っているよう。農家さんも、農業の担い手がいないことを懸念しているようでした。
■タスク2・ランドスケープ
家畜の次のテーマはランドスケープ。
先生は、ワーゲニンゲンの卒業生で、現在はランドスケープ研究機関の研究者。
ランドスケープというと、都市景観のイメージだけど、こちらの大学院では建築だけでなく、土壌や水利、植物学、気候、天文学など幅広く勉強するのだそう。なので、とても博学な先生です。
指令1・農場マップを作ること。
指令2・ここ50年でランドスケープがどのように変化したか探ること。
指令3・農家の価値観がどのようにhedgerow, ecological networkの保全に影響しているか。 酪農家と畑作農家で違いがあるか。
指令4・畔道の雑草の種類を同定し、水利、土壌肥沃度、日射とどのような相関があるのか。
指令5・オーガニック農場と慣行農場の比較
などなど、A410ページにわたる課題を解くために1日中歩く、歩く。
かなり疲れたけど面白かったです。
モンサンミッシェルへの旅
日曜はお休の日。農場に残る組みと、モンサンミッシェル組みに分かれ、ひと時の休日を楽しんできた。大いに学び、大いに遊ぶべし!
■南米時間
8時半に出発の予定だったけど、昨日ワールドカップを見に深夜町に出かけて行ったラテンアメリカ人たちがなかなか起きてこなかった。
9時半。いいかげんにキレだす根の真面目なアジアンたち。
10時半。さすがにオランダ人たちもキレだし、南米人たちを置いていくことに。
総勢14名。出発。
2時間遅れで出発したモンサンミッシェルへの珍道中は始まったばかりだった。
■横柄なフランス人
フランス人というと、グループワークでもあまりいい思い出がなく、パリでもフランス人の横柄な態度にはいらいらさせられっぱなしだった。
気位が高いのか英語を話そうとしない。そして、レストランでトイレを借りようとしたら、鼻で笑いながら1ユーロ請求された。
どうもフランス人とは相性が悪いのか、どうしても好きになれない国だ。
■交通事故
ひょんなことから、うちのワゴン、溝にはまる笑。
▼後輪は完全に宙に浮いている。
Don’t warry, not a big deal!
・・・と言ったものの意外と重症。
浮いたタイヤに乗りかかるチーム。車体を持ち上げるチーム。車内に乗り込むチームに分かれ、脱出作戦を試みること30分。動かず。
見て見ぬふりをして通りすぎる車が大半、中にはスピードを落としてじろじろ見る車、写真を撮りだす車もあった。
他人事主義のフランス人の態度に憤慨する中、1台の車が停止し、声をかけてくれた。
「運転代わろう。」
旦那さんがハンドルを握り、奥さんが車体を押す・・・
「ハナ、トゥル、セッツ!」
すると・・・動いた!!
拍手、喝采。「カムサハムニダ~!!!」
そう、助けてくれたのは、韓国人だった。
2度の渡仏で唯一人の親切を感じたのはアジア人だったというのが皮肉なもので、やっぱりこういうときはアジア人だよねという結論に達したのだった。
■モンサンミッシェル
いよいよ到着。
モンサンミッシェル!
観光客の半数以上が日本人だった。
これまで日本人に会うことがあまりなかったので、日本語能力が相当低下していたのか、
「日本語お上手ですね。」
と言われてしまった・・・vV
いや、実は日本人です・・・
▼モンサンミッシェル
■南米時間
8時半に出発の予定だったけど、昨日ワールドカップを見に深夜町に出かけて行ったラテンアメリカ人たちがなかなか起きてこなかった。
9時半。いいかげんにキレだす根の真面目なアジアンたち。
10時半。さすがにオランダ人たちもキレだし、南米人たちを置いていくことに。
総勢14名。出発。
2時間遅れで出発したモンサンミッシェルへの珍道中は始まったばかりだった。
■横柄なフランス人
フランス人というと、グループワークでもあまりいい思い出がなく、パリでもフランス人の横柄な態度にはいらいらさせられっぱなしだった。
気位が高いのか英語を話そうとしない。そして、レストランでトイレを借りようとしたら、鼻で笑いながら1ユーロ請求された。
どうもフランス人とは相性が悪いのか、どうしても好きになれない国だ。
■交通事故
ひょんなことから、うちのワゴン、溝にはまる笑。
▼後輪は完全に宙に浮いている。
Don’t warry, not a big deal!
・・・と言ったものの意外と重症。
浮いたタイヤに乗りかかるチーム。車体を持ち上げるチーム。車内に乗り込むチームに分かれ、脱出作戦を試みること30分。動かず。
見て見ぬふりをして通りすぎる車が大半、中にはスピードを落としてじろじろ見る車、写真を撮りだす車もあった。
他人事主義のフランス人の態度に憤慨する中、1台の車が停止し、声をかけてくれた。
「運転代わろう。」
旦那さんがハンドルを握り、奥さんが車体を押す・・・
「ハナ、トゥル、セッツ!」
すると・・・動いた!!
拍手、喝采。「カムサハムニダ~!!!」
そう、助けてくれたのは、韓国人だった。
2度の渡仏で唯一人の親切を感じたのはアジア人だったというのが皮肉なもので、やっぱりこういうときはアジア人だよねという結論に達したのだった。
■モンサンミッシェル
いよいよ到着。
モンサンミッシェル!
観光客の半数以上が日本人だった。
これまで日本人に会うことがあまりなかったので、日本語能力が相当低下していたのか、
「日本語お上手ですね。」
と言われてしまった・・・vV
いや、実は日本人です・・・
▼モンサンミッシェル
フランスオーガニック農場研修(1)
6月から有機農業システムデザインのコースを履修しています。
1ヶ月間の短期集中コース。16カ国から24人の学生が参加し、うち10日間はフランスのオーガニック農場で共同生活することになっている。
寝袋とテント持参。すべてが手作りの授業だ。
オランダからレンタカーをチャーターし、交代で運転。8時間の旅を終え、行きついたのはパリから西へフランス北部の町。オランダとは雰囲気の違う石煉瓦の街並み。
さっそく、農場にテントを張り、キャンプ開始。先に着いていた先生方がスパゲティーを作って待ってくれていた!
こちらでは、生徒と教授はほとんど同じレベル。ファーストネームで呼び合い、先生も後片付けや料理当番を担うのだ!
次からは3~4人のグループに分かれ、交代で料理することになった。毎日違う国の料理が楽しみ。
1日目 授業スタート。
通訳係(フランス語)、土壌専攻、畜産専攻の学生で構成される4つのチームを編成。
これから、土壌診断・家畜診断・作物診断・ランドスケープの4つのタスクをグループで解いていくことになる。
■タスク1・家畜診断
私たちのグループの1日目のテーマは畜産。
家畜診断ノートをベースに、動物の行動を観察したり、牛糞を分析したり、農家にインタビューしたりしながら、農場の問題点と改善点をまとめる。
2日目。雑草診断。
畜産や土壌など様々な専攻の学生と一緒に行動するので、本当に勉強になってます。
プロフィール
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「アグロエコロジー」続編:
http://agro-ecology.blogspot.jp/
たねのもりびと
ワーゲニンゲン大学大学院
有機農業研究科修了
(アグロエコロジー専攻)
Wageningen University
MSc of Organic Agriculture
ブータン政府GNH委員会インターン
国を100%オーガニックにする国家プロジェクトに従事
■ご挨拶
ご挨拶
■連絡先
メールフォーム
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