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オランダ最大の土壌修復プロジェクト

アムステルダムの近くで、オランダ最大の土壌修復プロジェクトが実施されていると聞いて行ってきました。

volgermeer polderは105haにわたる土壌修復エリア。

1960~70年代は、ごみの埋め立て地として使われていたという。
すぐ近くには農地や住宅街があり、ダイオキシンやベンゼンの流出の不安が拡大し、抗議行動がおこった。
 

そして、ピートと呼ばれる泥炭は、昔から燃料として利用されており、泥炭の掘り出しの増加が土壌劣化を招いていた。


この2つの問題を解決するために2001年に立ち上がったのが、土壌修復プロジェクト「ACV(Advising Combination Volgermeer)」だ。

229159a0.JPG

形が琵琶湖に似てると思いませんか?

natural cap

このプロジェクトの特徴は、有機物や自然のレイヤーを有害物質の遮断に使うというところだ。

使用する素材は、ピート(泥炭)

ピートは、長い年月をかけて植物などの遺骸や有機物が堆積してできたもので、有害物質のbufferになるのだという。
泥炭が土壌改良資材として用いられることはあったが、環境汚染へのバリアーとして、人工的にピートレイヤー(natural cap)が作り出されるのは新しいアイデアだ。

もうひとつの特徴は、ランドスケープの管理を同時に行うということ。

「単なる土壌修復プロジェクトでなく、この地をみんなが憩える自然の風景にしたい」
そう語るマネージャー。

CIMG1202.JPG

汚染が進んでいたごみの埋め立て地は、生物の住まう湿地帯の散歩道に生まれ変わりそうです。

このプロジェクトは、オランダだけでなく、東欧、アジアでも実施されているそうです。
インターンシップの受け入れもされているようなので、興味があれば連絡してみてください。

ACVのホームページ
www.naturalcap.eu
プロジェクトを請け負っているコンサルタント会社
www.witteveenbos.com


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「アグロエコロジー」続編:
http://agro-ecology.blogspot.jp/

たねのもりびと

ワーゲニンゲン大学大学院
有機農業研究科修了
(アグロエコロジー専攻)
Wageningen University
MSc of Organic Agriculture

ブータン政府GNH委員会インターン
国を100%オーガニックにする国家プロジェクトに従事

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