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英語スピーチコンテストに飛び入り参加

今日は私が滞在しているエンジニアリング専門学校で英語のスピーチコンテストがあった。
たまたま、知り合いの先生に会いに行ったら審査員として参加していたので、私も見学させてもらうことに。

ブータン人は小学校から物理や歴史などほとんどの授業を英語で受けているので、そこらへんの英語公用語国よりも英語ができる学生が多い。
国語のゾンカよりも、英語の小説の方が簡単に読めるというから驚きだ。
友人によると、もちろん彼女へ送るポエムも、ゾンカでなく英語で書くらしい。


私が会場に入ったころにはすでに終盤だった。

一通りのスピーチが終えた後、審査員による採点の集計のために、司会者が飛び入りスピーチを募集した。2,3人の立候補が両親への感謝について、読書のすすめ、などのテーマで語った。

ボランティアはすべて男子学生で、司会者は女子生徒で誰かスピーチしたい人はいないか?と声をかけるが誰も現れない。
知り合いの先生はまだ集計が終わらないので、君、ちょっと何かしゃべってきてよ、という。

会場には約100人-200人ほどの生徒。
これは自分の活動について売り込むチャンス!
これが何かのきっかけにむすびつくかもしれない。
面白そうなので、やってみようと思った。


即興スピーチ、テーマは「ブータンのGNHについて感じたこと」


ブータンと日本の違いは何か?
これ、よく聞かれる質問。


なんでしょう?


まず、1つめに、大きなお腹。
ブータン人は、よく食べる。
日本人は、少量のご飯と、野菜をいっぱいたべる。 
ブータンは正反対だ。少量の野菜に、大量の米を食べる。
だから、お腹が大きくなる。
お腹の大きさははGNHの指標である。
いっぱいたべればGNHは向上する。


2つめに、ブータン人はsocial relationshipを大事にすることだ。
ブータン人は、よく飲む。
農家はみんな一緒に働く。みんなで草取りをし、みんなで休憩し、みんなで飲む。
農作業が終われば、家に帰ってやっぱり集まってみんなで飲む。
日本では、こういう近所付き合いがなくなってきている。
social relationもまたGNHの指標だと思う。

よく食べ、よく飲み、人との関わりを大事にする。これがHappinessにつながっている。
そんな良い文化を日本にもって帰りたいと思う。

lastly、I would not mind if some of you can visit me with Ara, Banchan.
最後に、アラ、バンチャン(地酒)持って私の家に来てもらっても全然かまわないわよ ;)


と言ったら、一同大爆笑。つかみはOK?


けど、以来、知らない人から指さされて笑われることがあるのが悩みの種だ。
一躍有名人になってしまった。
(まじで、酒もってこられたりするし・・)

ブータンでの世話役のCheku君から、
「また、君はやってくれるね。」
といわれてしまった^^;。


「ブータンの田舎は狭い社会だから、いい噂も悪い噂も尾ひれはひれ付けて広まる。目立たず、騒がず、じっとしてろ」、と彼は日ごろからよく言う。
私の歯に衣を着せない言動にひやひやしているようだった。


ブータンに来て1カ月。なんとなく、彼の懸念を実感してきたところだ。
気をつけなければ・・・。

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「アグロエコロジー」続編:
http://agro-ecology.blogspot.jp/

たねのもりびと

ワーゲニンゲン大学大学院
有機農業研究科修了
(アグロエコロジー専攻)
Wageningen University
MSc of Organic Agriculture

ブータン政府GNH委員会インターン
国を100%オーガニックにする国家プロジェクトに従事

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