忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

養鶏所でのチキンレース

今日は獣医が鶏のワクチン接種にReckhey村に行くというので連れて行ってもらった。
ブータンで初のバイク2人乗り。でこぼこの道をはねながら進むこと30分のところに養鶏所があった。

オーナーのWondaさんは、インドで獣医師免許を取得した後、実家の小売店を継ぎ、卵を実家の店で直販するために養鶏所を開設した。

彼が飼っているインドからの外来種であるRed eyeは、1年に約230個の卵を産む。ローカル種の60-70個に比べるとずいぶん生産性が高い。
2か月前に家畜保健所から510羽のヒナを購入したばかりだという。
そしてこの外来種は1羽あたり38ニュルタムで手に入れることができるので、500匹買っても2000ニュルタム(約4000円)の投資だ。

卵1個あたり10ニュルタムで販売されている。つまり、売り上げは1年で230x500x10=1,150,000(約200万円)になる。卵の生産は17、18週目から72週目までだという。十分な知識さえあればかなりおいしいビジネスだろう。

しかし、Red eye の難しいところは、生産性が高いかわりに、管理が難しいところにある。
500匹同時に買えば、熱中症にかかりやすくなる。Wondaの養鶏所ではすでに約30匹死亡した。
New Castle diseaseを防ぐために、2週間に1度はワクチンを接種しないといけないという。

「500匹の鶏にワクチンを打ちにいく」という話を聞いて、ぜひ見てみたくなった。
助手として連れて行ってもらうことに。

まず、鳥小屋を2つに区切る。接種済みの鶏を1方に移していくのだ。
これがなかなか大変!
鶏のヒナはすごくすばしっこく、やっとのことで角に追い込んでもひっかきまわされ、じたばた飛び回る。まったく落ち着きがない、、、

どこかで聞いた話だなぁと思ったら、
「酉年生まれは落ち着きがない。いつも飛び回っている。」(byブータンの占星術師)
うーん、それは私のことか?!

てなことを考えながら、鶏と追いかけっこを楽しむこと2時間。
すっかり鶏2羽同時キャッチできるようになり、chicken masterの称号をいただく。
ちなみに、chicken doctorは3羽同時キャッチ、最大4羽同時キャッチできるから驚きだ。




やっとのことで470匹のワクチン接種完了。


とてもよい経験だったけど、この作業を2週間に1度するのか、と思うとちょっとうんざりするかもしれない・・・。

にほんブログ村 海外生活ブログ 海外留学(ヨーロッパ)へにほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ

PR

この記事にコメントする

お名前
タイトル
メール
URL
コメント
絵文字
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
パスワード

この記事へのトラックバック

この記事にトラックバックする

プロフィール

ブログ移動しました

「アグロエコロジー」続編:
http://agro-ecology.blogspot.jp/

たねのもりびと

ワーゲニンゲン大学大学院
有機農業研究科修了
(アグロエコロジー専攻)
Wageningen University
MSc of Organic Agriculture

ブータン政府GNH委員会インターン
国を100%オーガニックにする国家プロジェクトに従事

■ご挨拶
ご挨拶


■連絡先
メールフォーム


当サイトはリンクフリーです。

agro_ecologyをフォローしましょう

アクセス解析

カウンター

リンク