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土壌保全型農業

Conservation Agriculture(CA) とは?

conservation agricultureにあたる日本語は何でしょうか。環境保全型農業、低投入型農業、土壌保全型農業・・・。
どうも定訳が見当たりません。


FAO(国連食料農業機関)では次のように定義されています。

環境を保全しつつ収益を得ることを目的とした低投入型の食糧生産。
地下・地上における自然生態系プロセスの増進を基礎とし、耕作や外部投入量を最小限に抑える。

3つの原則
  1. 最小限の耕起
  2. 被覆植物などによる土壌有機物の保全
  3. 作物の多様化
↓詳しくは
http://www.fao.org/ag/ca/


コンサベーション・アグリカルチャーは有機農業ではありません。


日本で不耕起というと、有機農業と結び付けられることが多いですが、土壌流出を防ぎつつ労働力を省くという意味合いが強く、耕起しない代わりに農薬使用量が増えたという例もあります。

では、どんなメリットがあるのでしょうか。

経済的メリット
  • 労働時間が減らせる
  • 機械や労働などのコストが減らせる
  • 単価あたりの経済収益の向上
農業のメリット
  • 有機物が増える
  • 水分保全
  • 土壌物理性の改善
環境のメリット
  • 土壌流出の防止
  • 水質・空気の浄化作用
  • 生態系の多様化
  • CO2吸収
これらの成果はすぐに出るものではなく、土壌有機物の団粒構造ができあがるまで長い年月を要し、忍耐が必要です。
そして、耕起しない分、雑草を抑えるために別の工夫をしなければなりません。


特に十分な農業資源にめぐまれない途上国においては、このメソッドが農村開発の中で用いられることが多く、トレーニングマニュアルがたくさんでています。


ACT African Conservation Tillage Network
http://www.act-africa.org/
World Association of Soil and Water Conservation
http://www.waswc.org/
ECOPORT conservation agriculture
http://ca.ecoport.org/



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「アグロエコロジー」続編:
http://agro-ecology.blogspot.jp/

たねのもりびと

ワーゲニンゲン大学大学院
有機農業研究科修了
(アグロエコロジー専攻)
Wageningen University
MSc of Organic Agriculture

ブータン政府GNH委員会インターン
国を100%オーガニックにする国家プロジェクトに従事

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