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耕畜連携システム

耕畜連携システムとは?

水田で飼料用イネをつくり、耕作放棄地を有効利用するとともに、家畜の排泄物を堆肥として使用し、排泄物による地下水等の汚染と、イネの有効利用という2つの目的を解決する一石二鳥の政策。
畜産の盛んなヨーロッパや途上国においては、畜産排泄物の排出量に制限があるため、盛んに行われています。


日本の農業についてプレンゼンする機会をもらったので、耕畜連携システムについて発表しました。

耕作放棄地に牛を放し、お掃除してもらうという、「レンタカウ」制度や、水田への家畜放牧の事例を紹介したところ、大ウケでした。

九州農政局 「休耕田でのレンタカウ放牧」

耕畜連携の推進:15事例



耕畜連携システムを3P(Planet, Profit, People)の観点から評価を行いました。

要旨
Planet: 環境面
排泄物の有効利用によって窒素流出が防げる
休耕地の荒廃を防ぐ

Profit: 経済面
飼料イネの利用による付加価値
生産コスト
willingness to payとのバランス

People: 社会面
ランドスケープの保全
ソーシャルネットワークの構築



日本の事例については経済的な評価についてはたくさん文献が出ているのですが、耕畜連携による環境へのインパクトやエネルギー効率がどのように改善されるのかについてはあまり記述がなく、客観的な数値を得るのに苦労しました。


耕畜連携については、CGIAR(Consultative Group International Agricultural Research) 国際農業研究グループのメンバーでもある、International  Livestock Research Instituteでたくさんのデータが公開されています。
FAOのレポートも事例がたくさん載っていて面白いのでおすすめです。
こちらからダウンロードできます。
mixed  crop-livestock farming (2001)
http://www.fao.org/DOCREP/004/Y0501E/y0501e00.htm


ちょっとずれますが、水田のランドスケープ保全について滋賀県の高島市の事例がオランダの雑誌で発表されていました。
successfully preserving national heritage in japan
http://ileia.leisa.info/index.php?url=getblob.php&o_id=227291&a_id=211&a_seq=0



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レンタカウ

こっちでもレンタカウやってるよ。
鳥獣害対策だけど、牛がいることよりも人圧が高くなることで鳥獣が寄りつきにくくなるよね。
牛と子供の交流会、牛の写生会などなど子供に地元を好きになってもらう取り組みもつながってる。
  • furu
  • 2010/03/12(Fri)13:00:12
  • 編集

>レンタカウ

ありがとう!そういう効果もあるんだね!
丹後でもやってるの知ってたけど、データがとれなくて紹介できませんでした。残念・・☆

  • みけ
  • 2010/03/12(Fri)19:23:38
  • 編集

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「アグロエコロジー」続編:
http://agro-ecology.blogspot.jp/

たねのもりびと

ワーゲニンゲン大学大学院
有機農業研究科修了
(アグロエコロジー専攻)
Wageningen University
MSc of Organic Agriculture

ブータン政府GNH委員会インターン
国を100%オーガニックにする国家プロジェクトに従事

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