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地域で支える農業(CSA)

CSA( Community Supported Agriculture )とは?

CSAとは、「地域が支える農業」という意味であり、「農業によって支えられる地域」という意味がこめられています。

(参考:日本有機農業研究会「提携とCSA」2004年)


現代社会においては、農業から食卓まで(farm to fork)のフードチェインは複雑なものとなり、直接生産者の顔が見えてきません。

(例)
農家→JA→全農→中央市場→仲買人→(二次仲買人)→小売店

消費者、生産者、農場を手伝うボランティア、学校の先生、保護者・・・みんなが一緒になって、学びの場として、安全な食を育てる場として、農業を守っていこうという運動がアメリカで広がりました。
このアイデアは日本の生産者と消費者の「提携運動」にヒントを得たといわれています。


・ex)ボックススキーム
先日訪れた有機農場ではボックススキームを採用していましたが、毎週野菜をつめたボックスを公民館などに届け消費者がとりにいきます。生協と似ています。
http://agroecology.blog.shinobi.jp/Date/20090909/1/



De Nieuwe Ronde (新しい輪)

オーナーのklaasは、インドネシアやフィリピン、アフリカなどいろんな国で有機農業を実践し、11年前からここワーゲニンゲンで、CSAに取り組んでいます。

1.5haの畑には、40種類の野菜、フルーツ、生花、ハーブ。
klaasの専門は野菜だそうですが、ボランティアたちがハーブやお花を育てていて、彼らに任せているのだそう。

畑は蜘蛛の巣のような形をしています。
円形に配置された広場の真ん中には、芝生とウッドデッキ。
いろとりどりの植物たちが、そのまわりを取り囲んでいます。

"De Nieuwe Ronde" (新しい輪)という農場の名前が示すとおり、町の新たな憩いの場になっています。

CIMG8847.JPGCIMG8847.JPG








消費者が好きなだけ収穫できるオーガニック農場

面白いのは、ここの農場で作られた野菜は、直売所で売るでもなく、自分の店で売るでもなく、すべて、会員が自分で好きなだけ収穫してもって帰るのだという。

会費は1年間163ユーロ(約2万円)
会員数 約300人

みんなが好きなだけ収穫しても、本当に問題ないのでしょうか?

聞いてみるとklaasは笑いながら答えてくれました。

会員数は常に一定数に限定しているのと、長年の経験から、過不足のないように植える量を調節しているので、トラブルはほとんどないのだそうです。

CIMG8847.JPG








ボランティアが立ててくれたという看板。
野菜の説明と、収穫の仕方が記載されています。
まだ未熟な野菜の横には、「もうちょっと待ってね」という札が立っています。

消費者は、新鮮な食べ物を収穫できるだけでなく、こうして身近な食について勉強できるのですね。
CIMG8847.JPG 










▼ホームページ(オランダ語・英語あり)
http://www.home.zonnet.nl/denieuweronde/index.htm


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「アグロエコロジー」続編:
http://agro-ecology.blogspot.jp/

たねのもりびと

ワーゲニンゲン大学大学院
有機農業研究科修了
(アグロエコロジー専攻)
Wageningen University
MSc of Organic Agriculture

ブータン政府GNH委員会インターン
国を100%オーガニックにする国家プロジェクトに従事

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