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ブータン伝統医学を求める旅

ブータンには、ローカルヒーラーと呼ばれる伝統医師がいる。噂によると、伝統医師は癌も治してしまうのだという。私たちは、隠されたチベット伝統医学の知恵を探すべく、ローカルヒーラー探しの旅を始めた。

Bantarにある村をまわっては伝統医師を訪ね歩く。Bantarは外国人非開放区。外国のNGOや国連関係プロジェクトさえこの地では行われていないという未開の地。きっとなにか未知のものが眠っているに違いない、と期待しつつ。

ところが、村人たちは昔は具合が悪くなるとまず伝統医師かかっていたが、今は病院で無料で診療してもらえるようになり、伝統医師を知る者は少なかった。
4つめの村、13人のインタビューにて「我こそが伝統医師だ」と名乗る村人が現れた。
風邪やアルコール中毒などの症状で彼を尋ねる人は多いという。

腹痛にはアイロンを温め、お腹にあてる。Laniluという薬草はBoxiという獣に付けられた傷跡に処方する。
面白いのは、Boxiという獣を直で見たものはいないということだ。
Boxiは夜中、眠っている間にやってくるのだという。どうも迷信のような気がするのだが、「朝起きたら腕に黒い歯型がついていて、治癒するのに5年かかった」という村人に会った。本当に信じているようだった。
他にもマラリアの治療に使う薬草、黄疸に使う薬草などが存在するという。


▲薬草を煎じているところ

具体的にどの薬草を使うのか尋ねると、「それは秘儀である」とのことだった。
ローカルヒーラーは秘密を語りたがらない。彼は、他のヒーラーの跡をつけ、こっそり観察しては秘儀を学んだようだ。「技を盗む」というのは日本の職人魂に通じるものがあるのではないだろうか。
ちょっとがっかりして宿泊先の友人のトゥルシー宅に着いた。

今日あったことを話すと、
「伝統医学について学びたいの?薬草なら庭にいっぱいあるけど見る?」と、トゥルシー。
彼女はSamrangというわずか22家族が暮らす村の出身で、未だに道路が開通していない村までは最寄りの道路から10時間山道を歩く必要がある。兄妹は村の年寄りから伝統医学を学んだのだという。

「トゥルシー」という名前は、万能薬とされる薬草から付けられた名前だ。
兄妹からレクチャーを受けることにした。村を訪ねる度に目にした雑草を持ち帰り、何か意味があるのかどうか尋ねた。

(薬草の詳細は時間があればまた書きます)

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「アグロエコロジー」続編:
http://agro-ecology.blogspot.jp/

たねのもりびと

ワーゲニンゲン大学大学院
有機農業研究科修了
(アグロエコロジー専攻)
Wageningen University
MSc of Organic Agriculture

ブータン政府GNH委員会インターン
国を100%オーガニックにする国家プロジェクトに従事

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