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ランドスケープ評価

今日はランドスケープコンサルタントによるレクチャーを受けてきました。

  • 土地利用の変化がどのようにランドスケープに影響を与えるか。
  • ランドスケープの保護が、農業生態系にどのようなメリットがあるのか。

前半はランドスケープをどう評価するかについての講義。

Arc GISを使って、ランドスケープがどのように生態系のネットワークに影響しているかマッピング。GISは使い慣れていないのでちょいと苦戦しました・・


ランドスケープは「人と自然との相互作用によって形成され、人によって感知される景観。」と定義されている。
つまり、本質的に人によって解釈が違うものだけど、それを共通の指標を使って評価しようという新しい試みがヨーロッパを中心に行われています。

acter-based approach
土地利用の意思決定に重要なキーとなるアクターの行動を分析し、今後の土地利用変化のシナリオをシミュレートするというもの。
農家のperceptionの違いがどのような影響をあたえるのかという講義は興味深い。


オランダのランドスケープにとって、農業の果たす役割は大きい。


天敵に住処を提供し、病害虫から作物を保護するという、グリーン・ブルーネットワーク(Green-Blue network)。緑と水の回廊をイメージするとわかりやすい。
エコロジカルネットワークには、2種類ある。

 

  • Robust element (source of natural enemies): 道路、堤防、樹木などハードなもの。天敵の源になる。
  • Fine element  (supplement of natural enemies): 堀、用水路、作物など小さなもの(5m以下)。


この2つを地理的につなげて生き物が移動できるネットワークを作るために、オランダ政府は農家に出資しています。

そして、後半は実際にサイクリングでまわりながら特徴などを解説してもらいました。

CIMG8639.JPG

ランドスケープの指標

  • vertical coherence
  • horizontal coherence
  • historical coherence
  • seasonal coherence


主観的なこれらのインディケーターを、農家や専門家の間で話し合い、量的に測定するという研究が行われています。
たとえばvertical coherenceは作物体系や土壌との関係など、1つの農場レベルの指標。窒素溶脱の量などの項目であらわされる。horizontal coherenceは他の農場とどうつながっているかなど、地域レベルの指標。
他の2つは個人や地域のアイデンティティとなるもの。


価値観に関するものなのでどこをどうみていいかよくわからなかったけど、実際にサイクリングしながら解説してもらうと面白かったです。

(でも、いまだによくわからない・・・)

明日からフランス農場研修に10日間いってきます。
ランドスケープ専門家も参加されるようなので楽しみです。

 

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「アグロエコロジー」続編:
http://agro-ecology.blogspot.jp/

たねのもりびと

ワーゲニンゲン大学大学院
有機農業研究科修了
(アグロエコロジー専攻)
Wageningen University
MSc of Organic Agriculture

ブータン政府GNH委員会インターン
国を100%オーガニックにする国家プロジェクトに従事

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