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オーロビル(1)エコビレッジについて

4連休もらってタミルナドゥにある世界最大のエコビレッジ、オーロビルまで行ってきた。


■エコビレッジとは?
持続可能な暮らしを取り戻そうとする人たちが集まって、いろんな芸術活動や、教育活動などを行っているコミュニティ。
エコビレッジは世界中に無数に存在するが、なにしろ個性的な人たちの集まりなので、できたりつぶれたりしている。

↓くわしくは
グローバルエコビレッジネットワークのウェブサイト
世界中のエコビレッジが一覧になった本も注文できるようになっている。
http://gen.ecovillage.org/


■オーロビルの全体的な感想

オーロビルはそんな数あるエコビレッジの中でも老舗のエコビレッジ。40年続いていて、なお入植者が増え続けている。「入植」というのは、個人的感想で、インドの村にあって西欧人がほとんどのこの村はちょっと異様な植民地のような感じを受けたからだ。
西欧的な価値観が横行している。彼らは、人権だとかエンパワメントとか、たてまえを謳ってはいるが、心の中では見下しているのが伝わってくる。
経営者のほとんどが白人で悠々自適な生活を楽しむ一方、安い賃金で肉体労働してるのはインド人だ。

なぜか、アジア人の中で、インド人の次に多いのが韓国人だ。
韓国パビリオンもあり、韓国人入植者はどんどん増えているというのだ。
私もよく韓国人に間違えられた。

「日本人が足りないんだよねー」と、オーロビルのアーカイブで働くスポークスマンにからかわれた。
住む気はないか、という意味だった。現在、日本人のオーロビリアンは4人だそう。


■コミュニティ再生とエコビレッジ
以前は、エコビレッジのようなところに住みたいと思っていた。
でも、今はちょっと疑問に思っている。
エコビレッジの居住者は先進的な考えを持っているため、地元民から浮いてしまい、そこだけ独立したヒッピー村のようなコミュニティができあがってしまうのだ。

新たなコミュニティを田舎に作るよりも、もとある伝統的なコミュニティに入っていくことはその倍大変だけど、最近はその方が意義がずっと大きいように思えるのだ。そうでなければ、伝統という叡智は失われてしまうだろう。


ちなみに、インド人観光客(富裕層)にここの印象を聞くと、地元民の経済にもプラスになってるからいいんじゃないか、ということだった。

賛否両論あると思うが、40年続いているエコビレッジというだけですごい。
個性的なメンバーがそれぞれ別々に好きなことやっているコミュニティなのに、まとまっているのは、創設者マザーの求心力が相当なものだからだと思う。

やはり、コミュニティ再生のキーはカリスマ性のある指導者なのだろうか・・・?



■オーロビルウェブサイト
http://www.auroville.org/
 


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「アグロエコロジー」続編:
http://agro-ecology.blogspot.jp/

たねのもりびと

ワーゲニンゲン大学大学院
有機農業研究科修了
(アグロエコロジー専攻)
Wageningen University
MSc of Organic Agriculture

ブータン政府GNH委員会インターン
国を100%オーガニックにする国家プロジェクトに従事

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