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ケララでストライキに遭遇(2)

「私はプライベートバスは嫌い。遠回りするし、無駄に休憩するし、そのくせ高いから。政府のバスが一番。」
と、ダニア。
何やら日本とは反対の意見だな、と訝しく思っていると、3時半に出発するはずのバスが1時間たってもこない。

ダニア「ほらね、みけ。来なかったらどうせ金曜は祝日だから、今週ずっとケララにいたらいいよ。きっとタピオカを恋しいと思わなくなるかもよ。」

日中のケララは蒸し暑い。待ち飽きたときバスは来た。
倍払ってるんだけど、一体何のつもりなんだ・・・。


5時。出発。


席はガラガラだった。
デラックスカーは行きの政府バスと違い、ゆったりした座席に毛布がついていた。
エアコンが寒いくらいに効いている。
朝、村を出てからずっと外にいたので2列シートを1人で使って横になった。


何やらずっとバスが停車していることに気付き目を覚ました。
乗客がまばらな座席を行ったり来たりしている。
休憩・・・でもなさそうだ。誰かひいちゃったのだろうか?
確認のため外に出る。

「エンジンが動かなくなった。今整備士を呼んでいる。」
と運転手。


時は、夜10時だった。
あと2時間でストライキが始まる。
タクシーも店もなくなる。

さらには、みけの携帯も、ビジューの携帯もバッテリーが切れてしまった。
連絡もとれない。

ビジュー「ストライキはもう始まっているのかもな笑」
みけ「うん。バスも携帯もスト中なんだよ笑」

こうなりゃもう笑うしかない。


「とりあえず、腹ごなししよう」
居合わせた乗客たちと屋台に向かう。
どこからきたんだ?と語り合う。同じ船に乗り合わせた者同士の団欒。


一人、二人、と、同じ船の乗客たちは村に戻る決断をし、消えていった。
 

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「アグロエコロジー」続編:
http://agro-ecology.blogspot.jp/

たねのもりびと

ワーゲニンゲン大学大学院
有機農業研究科修了
(アグロエコロジー専攻)
Wageningen University
MSc of Organic Agriculture

ブータン政府GNH委員会インターン
国を100%オーガニックにする国家プロジェクトに従事

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