アグロエコロジー
閉ざされた庭
農場の名前は
"De Ommuurde Tuin" (閉ざされた庭)
この名前を聞いて、とても興味をもっていました。
ふつう、オープンガーデンですよね??
なぜ閉ざされた庭なんでしょうか。
そのヒントは、その農場の歴史の中にありました。
1881年、オラニエ公ウィリアムが妻エマのために作ったというロマンチックなお庭。
ロイヤルガーデンは煉瓦の壁で囲まれていました。
いまでもその壁の一部が残っており、ツアーポイントにもなっているのだとか。
そんな歴史ある「閉ざされた庭」を「開かれた庭」へと変えたステアさんはワーゲニンゲン大学の卒業生。
育種を研究されていただけあって、野菜の数は60を超える。
絶滅してしまった種をよみがえらせてメディアの関心を集めています。
お客さんが楽しめるようにと、円形に配置された畑。
60種類の野菜に加え、ハーブ、お茶、フルーツ、切り花など、
四季の移ろいを感じられるように配置しているそう。
煉瓦の壁が、太陽の光をうけて、畑が温まるように設計されています。
【ボックススキーム】
毎週野菜をつめたボックスを届けるのですが、個人宅に宅配するのではなく、生協みたいに、消費者が
公民館などにとりにいくのです。
現会員数は約60。
うち、80%が1年分の野菜の値段を種まきの時点で前払いしており、一種の投資感覚で、地域で有機農業を支えています。
【ツアー・ワークショップ】
日曜には、120年まえの壁や農場の見学、有機農業のレクチャーなどを開催。
ほかにも、お料理教室や、ハーブ教室も。
【ミラクルビーン】
農場には貯蔵庫がないので、お店は5月~11月まで。
冬場の収入を確保するために考えられたのが「ミラクルビーンプロジェクト」
ジャックと豆の木にあやかってつけられたという。
絶滅寸前のものや農場で独自に開発した面白い形の豆の種を数種類あつめパッキング。
「1パック5ユーロだけど、育ったらそれ以上の価値があるよ!」
現在オランダで畑借りれるところを探し中です。
みつかったら絶対ミラクルビーンつくるぞ~!!
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プロフィール
「アグロエコロジー」続編:
http://agro-ecology.blogspot.jp/
たねのもりびと
ワーゲニンゲン大学大学院
有機農業研究科修了
(アグロエコロジー専攻)
Wageningen University
MSc of Organic Agriculture
ブータン政府GNH委員会インターン
国を100%オーガニックにする国家プロジェクトに従事
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