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地域で支える農業(CSA) 2

以前紹介したCSA( Community Supported Agriculture )ファームのオーナーさんが講義に来てくれました。

彼の農場で作られた野菜は、直売所で売るでもなく、自分の店で売るでもなく、すべて、会員が自分で好きなだけ収穫してもって帰る。
収穫やパッケージング、輸送の手間が省けるのだ。

会員になれば好きなだけ収穫できるオーガニック農場
De Nieuwe Ronde 

http://agroecology.blog.shinobi.jp/Entry/65/

  • オープン・ブッキング
  • 共同意思決定
この2つを基本とした、厳密な形のCSAは、オランダには5つしかないという。

すべての売上、コスト、労働者の給料、オーナーの取り分まですべて会員に公開している。

CSAの会員になれば、自動的にコンシューマーグループの会員になる。
コンシューマーグループとオーナーが契約を結び、オーナーは消費者に代わって野菜を育てる労働者という位置づけなのだそうだ。

何を植えるか、値段はいくらにするか、コンシューマーグループの総会で意思決定を図る。
オーナーは技術的なアドバイスを行う。
いわば、会員は共同経営者なのだ。


収穫し放題のため、会員は一定人数に制限している。
責任を持って農場経営にかかわれる人数に限りがあるという理由もある。

会費は年間約2万円。

それでも、このシステムでは一人でいっぱい採っていく人はいない。
会員一人ひとりが、他の会員の行動を監視しているのだ。

それどころか、コンシューマーグループの方から、オーナーの収入が低すぎるからという理由で会費の値上げを自ら決定したという。


日本でも棚田オーナー制やワインオーナー制など、似たようなシステムがあるが、ここまで厳密にやっているところはあまりないだろう。
とても面白い例だ。
また遊びに行こう。

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「アグロエコロジー」続編:
http://agro-ecology.blogspot.jp/

たねのもりびと

ワーゲニンゲン大学大学院
有機農業研究科修了
(アグロエコロジー専攻)
Wageningen University
MSc of Organic Agriculture

ブータン政府GNH委員会インターン
国を100%オーガニックにする国家プロジェクトに従事

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