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オーガニックツアー

以前、オーガニックビレッジHemmenについて記事を書きましたが、またまたオーガニックツアーでHemmenにいってきました。 

▼「有機農家と酪農家の提携について」
http://agroecology.blog.shinobi.jp/Entry/63/


集まったのは有機農業に興味を持つ、ワーゲニンゲン周辺在住者20人。
有機農家3軒と、オーガニックショップを見学しました。

小さな教会を中心とする小さな集落。
土地の所有者は財団であり、有機農業を行うことを条件に土地を貸し出しています。
CIMG9118.JPG

有機農業のメリットは、環境や健康にやさしいだけでなく、人と人とのつながりが生まれることだと思います。

有機農法は機会に頼らない代わりに、各地域で助け合いのネットワークが形成されています。
自然の節理に沿った農法は経済効率が悪い一方、不利な点をカバーするために、農家・加工業者・卸売店等とのフードチェーンネットワークという形で、地域の中で自然資源や経済資源が循環する仕組みが生まれるのです。


Hemmenはそんな地域のひとつ。

wageningenからフェリーにのり、ライン川を渡るとそこは、藁ぶき屋根の集落が残るのどかな牧草地帯。
オランダを代表する田舎です。

ランドスケープという言葉は、オランダ語が語源だそうですが、オランダ人は、ランドスケープをとても大切にしています。

景観を守るために、21世紀になった今でも川に橋をかけず、船で川を渡っているのです。
そして、遥か地平線へと続く牧草地帯には、勝手に木を植えることはできないのだと言う。
CIMG9150.JPGCIMG9118.JPG


横道にそれましたが、

こちらでとれたオーガニック小麦、大麦は、この間紹介したワーゲニンゲンにある風車に運ばれます。

▼「風車のお店」
 http://agroecology.blog.shinobi.jp/Entry/39/


そして、Renkumという村で加工され、Hemmenにあるオーガニックショップで販売されているのです。

「僕は、いつもここの店でパンを買っているんだよ。自分で作った小麦を買ってるんだ。」
と、小麦農家のアンドレが笑いながら話してくれました。

CIMG9150.JPG CIMG9150.JPG

「マーケットガーデン」と呼ばれる契約栽培の有機農園を経営するDe STROOMは、ワーゲニンゲン市内の有機農家と共同で、週3回宅配サービスを行っています。

「ワーゲニンゲンの土壌は砂地、へマンは粘土質。とれる野菜や期間が違うから、足りない分をお互いに補いあえてちょうどいいのよ。」
と、オーナー。

ニッチマーケットならではの戦略ではないでしょうか。
オーガニックには多様な形があって面白いです。

オーガニック食品の宅配サービスは、ナイメーヘン、アーネムあたりまでは、2.2ユーロで宅配してもらえます。
▼ホームページ(オランダ語)
http://www.streekexpresse.nl/

 

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「アグロエコロジー」続編:
http://agro-ecology.blogspot.jp/

たねのもりびと

ワーゲニンゲン大学大学院
有機農業研究科修了
(アグロエコロジー専攻)
Wageningen University
MSc of Organic Agriculture

ブータン政府GNH委員会インターン
国を100%オーガニックにする国家プロジェクトに従事

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