アグロエコロジー
オランダの大学院で有機農業を勉強する留学生の日記
アクションリサーチ
研究者はどの位置にいるべきなのでしょうか。
1.evidence based research
実験、観察、データを集めるだけ
2.research as learning
対象者との交流により、研究がその組織等に影響を与える
研究内容についてフィードバックを行うが、どちらかというと、研究者側のメリットの方が大きい
3.research as activism
直接対象とかかわり、一緒に新しい課題に挑戦し、社会を変えていく
研究対象の組織等が求めていることを研究にする
参加型アクションリサーチに関する2つの発表を聞いてきました。
アクションリサーチは、心理学や教育の分野で使われている実践と研究を統合した研究手法。
データを集めるだけ集めて、フィードバックも行わずに帰ってしまう従来の研究者を痛烈に批判されていました。
研究者のための研究であってはならない。
その研究で一番メリットを受けるのはだれなのか。
という言葉が印象に残りました。
限られた時間と予算内で論文を書き上げないといけない状況で、自らがプロセスに関与するというのは、リスクも大きく難しいことかもしれない。
でも、その研究がその社会や組織にとってどのような意味があるのか、それがわからなければその研究は何の価値もないのではないかと思います。
アクションリサーチの手法について発表が聞けたのはそれを考える上で有意義でした。
最後に修士論文プロポーザルの書き方についてアドバイスがあり、次の項目を入れるよう言われました。
・その研究は研究者としてどの位置にたつものなのか
・社会、または個人にとってどのような影響を与えるのか
・だれが一番メリットをうけるのか
答えを文章で書くことはたやすいけど、実践が難題です・・・。
▼アクションリサーチの手法について学べるサイト
http://portals.wi.wur.nl/msp/
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「アグロエコロジー」続編:
http://agro-ecology.blogspot.jp/
たねのもりびと
ワーゲニンゲン大学大学院
有機農業研究科修了
(アグロエコロジー専攻)
Wageningen University
MSc of Organic Agriculture
ブータン政府GNH委員会インターン
国を100%オーガニックにする国家プロジェクトに従事
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