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最後の農村調査

いよいよブータンでの調査も終盤を迎えることとなった。
5月半ばに訪れたOrongの村を2カ月半ぶりに再訪。
まだ小さかったとうもろこしがすでに収穫され、2期目が始まっていた。

Woolingは織物の産地として栄えた町で、多くの女性が今も手織りのキラやショールをティンプーに卸している。
外国人が農家の家に滞在していると聞き、どこからともなく大勢の人たちがやってきて、荷物を広げ始めた。いろとりどりのキラ。昔ながらの鮮やかなデザイン。
「仲買人がティンプーに持って行けば3倍の値段はする。」
何だか雰囲気に乗せられ、ついついたくさん買ってしまった。
deothangやbantarに滞在していたころは者売りなんて来なかったので、いつもながらwoolingの人たちの商魂たくましさには驚かされる。


次に訪問したのはMorong村。
ほとんどの住人が村を離れ、現在は数軒の家族が暮らすのみであるMorongは廃村の危機にある。
Morongで野菜協同組合を立ち上げたjamchu dorji氏によると、「他の地区に比べ標高が高いこの村では、食物の保存がきき、病害虫も少ないため、野菜の生産・出荷に適している」という。

「多くの家族がよりよい生活を求めて村を離れてしまった。でも、農業で食べていけるようになれば、戻ってくるのではないか。」
彼は、村の人たちを説得し、村をまわっては野菜を買い集め、トラックを調達してマーケット開発を始めた。最初は耳を傾けなかった人たちも、今では彼を頼り、野菜の出荷を始めた。

「今の目標は、ビニールハウスを作り、冬でも野菜を出荷できるようにすること」と、今後の夢を笑顔で語ってくれた。
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「アグロエコロジー」続編:
http://agro-ecology.blogspot.jp/

たねのもりびと

ワーゲニンゲン大学大学院
有機農業研究科修了
(アグロエコロジー専攻)
Wageningen University
MSc of Organic Agriculture

ブータン政府GNH委員会インターン
国を100%オーガニックにする国家プロジェクトに従事

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