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サムドゥプからゲルフへの旅

ゲルフへの出発前夜、明日、70%の確率でストライキが予定されているとの一報が入る。

インド、アッサム州は未だに安定しない土地で、頻繁にストライキが起きる。
インドのストは当局の許可を得て公式に行われるのだが、日本のようにおとなしいものではなく、むしろ「暴動」のニュアンスに近い。
ストライキの日は国境封鎖、間違っても車を出そうものならボコボコに壊される覚悟でなければいけない。
なんでこんなことが権利として法で認められているのだろうか、、、?

夜10時、イミグレに電話を入れる。
「今のところ、明日のストライキの予定はない、一応明日の早朝4時以降に電話で確認してくれ」
と、警備員。

友人によると、10時以降にまだ確定がとれてなければ、70%の確率でストライキはないであろうとのこと。
さっきまで7割の確率でストだって言ってたけど??・・なんていいつつ、早朝出発に備え、11時に就寝。



早朝、本日のストの予定はない、と確定。

国境ゲートには多くの列。2003年のゲリラ掃討作戦以来、インド国境を越えるにはインド軍による護送エントリーの手続きが必要となり、Samdrup Jongkhar市内から約50キロは軍による護衛がつくことになっている。


ゲルフへの相乗りタクシーは1台もなく、バスで行くことに。
朝7時。護送車を先頭にPhuntsholing行きのばすとGelph行きのバスは共に出発。

バス内では、日本人が珍しいのか、多くの乗客が何やら噂しているのが聞こえる。


「ねぇ、彼女バス代払ってないんだけど、英語でなんて言えばいい?」
「君、学校いってたろ?英語わからないのか?」
「英語、得意じゃないんだよなー」

なんてな、会話してるもんで、

Atta, Guelph ga shekpa, tiru haptur diwa ya? (お兄さん、ゲルフまでいくら?)

ってSharchopkha(東ブータンの方言)で話しかけると、バスのお兄さんがぽかーんとしてて笑えた。
4か月もいれば、だいたいの言葉は覚えるものである。

アッサムからゲルフに向かうには別の護送車を待つ必要があり、一時間の休憩。
sharchopkhaを話す変な日本人がいると、いろんな人が話しかけてきた。

乗客の2人は、実は以前に会っていたことが判明。
ゲルフの家畜保健所のスタッフで、CNRでトレーニングを受けていた時にランチを一緒に食べに行ったのを思い出した。

車窓の風景で印象に残ったのは、ブータンのバスが通るのを待ち構えるように、こどもたちが駆けつける様子だった。
ブータン人は窓からお菓子やコインを子供に放り投げる習慣があるので、子供たちはブータンのバスが通る時間になると、それを期待して待機しているのだった。
しかし、みけが放り投げたパンケーキは水たまりに落ちてしまったのだった。。。
ビニールに入っていたけれど、子供たちは食べれたのだろうか・・・?




アッサム州の休憩所で食べたおまんじう

彼らのおかげで、10時間に及ぶ護送地帯の旅を楽しむことができたのだった。
タクシーでなく、バスにした甲斐があったものである。

つづく。

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「アグロエコロジー」続編:
http://agro-ecology.blogspot.jp/

たねのもりびと

ワーゲニンゲン大学大学院
有機農業研究科修了
(アグロエコロジー専攻)
Wageningen University
MSc of Organic Agriculture

ブータン政府GNH委員会インターン
国を100%オーガニックにする国家プロジェクトに従事

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