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アクションリサーチ

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研究者はどの位置にいるべきなのでしょうか。

1.evidence based research
実験、観察、データを集めるだけ

2.research as learning
対象者との交流により、研究がその組織等に影響を与える
研究内容についてフィードバックを行うが、どちらかというと、研究者側のメリットの方が大きい

3.research as activism
直接対象とかかわり、一緒に新しい課題に挑戦し、社会を変えていく
研究対象の組織等が求めていることを研究にする



参加型アクションリサーチに関する2つの発表を聞いてきました。

アクションリサーチは、心理学や教育の分野で使われている実践と研究を統合した研究手法。

データを集めるだけ集めて、フィードバックも行わずに帰ってしまう従来の研究者を痛烈に批判されていました。

研究者のための研究であってはならない。
その研究で一番メリットを受けるのはだれなのか。


という言葉が印象に残りました。


限られた時間と予算内で論文を書き上げないといけない状況で、自らがプロセスに関与するというのは、リスクも大きく難しいことかもしれない。
でも、その研究がその社会や組織にとってどのような意味があるのか、それがわからなければその研究は何の価値もないのではないかと思います。

アクションリサーチの手法について発表が聞けたのはそれを考える上で有意義でした。


最後に修士論文プロポーザルの書き方についてアドバイスがあり、次の項目を入れるよう言われました。

・その研究は研究者としてどの位置にたつものなのか
・社会、または個人にとってどのような影響を与えるのか
・だれが一番メリットをうけるのか


答えを文章で書くことはたやすいけど、実践が難題です・・・。


▼アクションリサーチの手法について学べるサイト
http://portals.wi.wur.nl/msp/

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クレジット機能停止

金融法改正と留学生活

クレジット会社から、収入証明送らないと、キャッシング機能を停止するという通知がきました。

これまでは、学生でもクレジットカードの発行ができていたのだけど、今年から金融法改正とやらで、年収400万以下はクレジットカードに入るのも難しくなるそう。
 

金融法改正で、バックパッカーや長期旅行者、留学生が減るんじゃないだろうか。

収入なくても、預金残高証明でなんとかしてもらいたいです。

クレジットカードが使えなくなってしまうと、留学生のみなさんはどうやって生活されるのでしょうか・・・。



*********************************


改正貸金業法(2010年6月までに完全施行)
キャッシング枠
キャッシングや消費者金融での総借入額が年収の3分の1以内に制限


改正割賦販売法(2010年中に完全施行)
ショッピング枠
カード入会、更新時に年収をベースとした支払可能見込額が調査されることになる
カードの分割払い、リボ払い、ボーナス払いの利用限度額は「支払可能見込額×一定の割合」に制限される
派遣社員、アルバイト、年収400万円未満の人などは審査が厳しくなる



 専業主婦がキャッシングを申し込む場合は、借りる金額にかかわらず、源泉徴収票など夫の年収を証明する書類だけでなく、婚姻関係を証明する書類(戸籍謄本や住民票など)、また夫の同意書も最初から必要になる。一方、ショッピング枠が30万円超のカードを作成・更新する際は、夫の年収を自己申告することが新たに必要になるとみられる。

日経トレンディネット
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20090303/1024250/


ワーゲニンゲンの花火

みけ!なんでモロッコなんか行ってたの?!
来年は絶対ワーゲニンゲンにいなよ!!!
もう、あいた口がふさがらないんだから!!



正月明け、帰るなり友人に言われた言葉。


オランダは、花火打ち上げ禁止で、商店でも売られていないのだけど、新年の瞬間だけは解禁になるのだそう。
日本のオーガナイズされた花火大会と違い、オーガナイザーは誰もいない。
各家庭でそれぞれがあげているのだという。

youtubeで鑑賞。なんと見事な調和じゃないか。

特にワーゲニンゲンは、見渡す限りの草原。
学生寮からは、360度から打ちあがる花火で地平線が赤く見えたのだとか。

しまったな。
来年は、ワーゲニンゲンで見ようっと・・・。





天然のスケート場

現在、最低気温マイナス20度のオランダ。
そこらじゅうの運河や池でスケートを楽しむ人たちの姿が見れます。

キャンパスの前にある池もこのとおり。

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CIMG1108.JPG

日本でもスケートはやったことあるけれど、天然のスケートリンクは初めてです。
鼻がもげそうに痛い。
でも、滑る、滑る。

2月には、フリースランドで運河の上を滑るスケート大会があるそうです。
2000人参加しても問題ない十分な強度に達する時にしか開催されないのだけど、今年はどうやら開催されるみたい。見に行きたいなぁ。

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新学期

3学期目がスタートしました。

そろそろ修論をどこでやるか考えないといけません。
まわりのクラスメートはスーパーバイザー探しを始めています。
私も何人か話を聞きに行きました。

私は農学出身ではないので、学部の授業もとらないといけません。
通常、2年半~3年かかると言われたコースを2年で終わらせようとしているので、かなりハードです。

履修が間に合わなければ、インターンシップ免除を申請するしかありませんが、インターンも楽しみの一つなので、なんとか両方やりたい!


3学期のコース

午前
Quantitative analysis of land use system 土地利用システムの量的分析

午後
globalisation and food production グローバリゼーションと食糧生産
soil quality 土壌診断
observation skill 観察技術


午前の授業は、線形代数、線形計画法を使った土地利用システムのモデル化を行うというもの。

socio-economic factor:
土地、資源などの制約、政府の政策や市場価格の変動、ステークホルダーの利害関係など
agro-ecological factor:土壌タイプ、作物の種類など

これらを分析して食糧生産の最適化をシミュレーションし、実際に途上国の農場で実践しているのだそうです。

とても面白い授業なのですが、高校で数学3Cとってなかったので、教科書を日本から取り寄せ、一から勉強・・・・。やばいくらいにわからない・・・。
だけど、希望するプロジェクトチームで修論をやるなら、マスターしてないといけない科目なので頑張ります。


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モロッコで登山

あけましておめでとうございます。

今年のクリスマス休暇はモロッコですごしました。
気温25度の世界から、氷点下15度のオランダに帰ってきました。その温度差40度!!
2時間で慣れましたが、足がむくみました・・・vV

********************


モロッコ登山は危険と隣り合わせ。


ジャポネーゼ?ハッシーシ、ハッシーシ!!

リフ山地をトレッキングしていると、怪しげな連中に声をかけられた。

どうやら、Mt. Rifではマリファナが栽培されており、モロッコ北部の街はヨーロッパへの密売ルートとなっているようだ。


ダッシュで逃げた。


山間にはベルベル人の集落があり、牛や馬、ロバ、ヤギなどがごちゃまぜに放牧されている。
ここはアフリカ有数の緑地地帯なのだ。
モスクの扉などに使われている木の素材はここが山地になっているのだとか。



突然、村を守る犬の軍団が唸りながら追いかけてきた。
5~6匹はいる。
犬は逃げたら追いかける習性があると知りつつも、逃げずにはいられない。

ダッシュで逃げた。


丸太橋を渡り。
サボテンの街道を通り。
眼下に広がる山麓の街を見下ろし。





アニメだったら追はぎがでそうな岩の道にでた。

出たーーーーーーーー!!
追はぎーーーーーーーーーーー!!

小さいギャングたちが追いかけてくる。

ディルハーーーム!(←モロッコの通貨)

と叫びながら。


ここで暮らす子供たちは、義務教育も受けさせてもらえないらしい。


また、ダッシュで逃げた。


こうして半年ぶりの登山は、半分くらいダッシュで切り抜けたのでした。


だけど、景色は最高!
思わず飛んじゃいました!!

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3大陸6カ国のクリスマス

今日はコリドー(ハウスメートみたいなもの)のクリスマスパーティーがありました。
来週から海外に出る人が多いので一足早めにお祝いしました。

ブータン、ネパール、エチオピア、スリナム、中国、日本。。。
あと、今日は参加できなかったカメルーン人ともう一人の中国人の8人で暮らしています。


3大陸、6カ国の料理が並びました。

ブータンカレー、ターキー、包子、スープ
なんかよくわからんエチオピアの野菜炒め。
そしてシャンパン、白、赤ワイン。

食後は、スリナム人のリーダー手作りのケーキ。
こんなおいしいケーキが作れるなんてちょっと意外・・・
そして、アイス。ヨーグルト。パイナップル。

示し合わせたようなフルコースで写真に入りきらない。

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私はいつも寿司なので、今回は焼き豆腐の田楽を作りました。
だけど、なんか寿司を期待されてたみたい・・・vV
次のコリドーパーティーは手巻きずしにしよう。


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初雪

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ついに雪が積もりました。
オランダの気温は、9月からすでに寒かったので冬はどうなるかとおもったけど、日本ほど急激に寒くならず、徐々に慣れていった気がします。

去年は、池でアイススケートができたそう。
まだ池の水は薄氷でしたが、来週はもしかしたらスケートできるんじゃないかといわれています。
楽しみだなぁ♪

それにしてもマイナス4度。寒い・・・
こんな日はエルテンスープに限ります。


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オランダ人のランドスケープ観

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草をはむ牛を見てどう思いますか?


ノルウェーでは、「人間の文化」だととらえられ、
オランダでは、「自然の風景」だととらえられているそう。

森林に囲まれたノルウェー。
本物の自然なんてどこにもないオランダ。

文化によって、「景観」に対するイメージも大きく異なるのです。

なにしろ、「世界を作ったのは神だが、オランダだけはオランダ人が作った」のだそうだから―。




国立公園を訪問した時のこと。

自然のランドスケープを守るために、降り積もる砂を取り除くというプロジェクトの重要性を力説されていました。
自然に降り積もる砂を人工的にとりのぞくことが「natural」かと疑問が湧くのですが、これがオランダ人の自然観なのかもしれません。


オランダ政府は、ランドスケープ保護のための活動に補助金をだしています。
environmental cooperativesとよばれる農家を中心とした環境保護グループは、いまでは150を超え、国土の20%がグループのメンバーによって管理されています。

平均メンバー:100農家(ほとんどが中小規模農家)
各農家の活動参加率:50%
活動内容:景観保全、グリーンツーリズム、有機農業、マーケティング、地域ブランド


特に興味深いのが、hedgerow(ヘッジロー)とよばれる生垣の管理。
生垣といっても、家の周りにあるあれじゃなくて、フィールドの縁にそって街道のようにつながっています。

Alder hedgerow(左) mixed hedgerow(右)
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もともとは、牛や家畜が逃げないように、掘ったのだというhegerow。
多様な生物のすみかとなっており、生き物の生息地を守るため、また景観維持のために保存が呼び掛けられています。

 

「ecological corridor」(生き物の回廊)
生き物が自由に移動できるように自然のネットワークを作るため、新しい掘を掘って既存の掘をつなげていくのだそうです。

ランドスケープの保全は一つの農家でできることではありません。
そして農家だけではなく、たくさんの市民の参加を必要としています。
オランダ政府は、すべての国土をecological cooperativesで管理することを目標にしています。

たくさんの参加が必要な景観保全プログラム。
でも、実際に管理するのは、個々の農家と個々の農地。

一は全、全は一。

一つ一つの小さな取り組みが、美しい景観を形成するのですね。


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白の村、トールン

マーストリヒトから電車で北へ30分のRoermondからバスに乗り換え30分。
ベルギーとの国境近くのトールンは、白い街並みで有名な村。

白い壁に赤い屋根はよく映えて美しい。
村のはずれには、小川が流れ、羊がのっそり歩いている。
そんなのどかな村。

訪れたのが月曜日だったので、町全体が休業日のようだった。

ひそかに営業しているお土産物屋さんのおばちゃんとお話。

「昨日はクリスマスのイベントがあったから、今日は特別にお休みになったのよ。
昨日なら馬車も走っててにぎやかだったよ。」

昨日くればよかったのかー。。







けど、ひとっこひとりいない村を散歩するのも悪くないですね。
絵葉書のような写真をたくさんとることができました。

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プロフィール

ブログ移動しました

「アグロエコロジー」続編:
http://agro-ecology.blogspot.jp/

たねのもりびと

ワーゲニンゲン大学大学院
有機農業研究科修了
(アグロエコロジー専攻)
Wageningen University
MSc of Organic Agriculture

ブータン政府GNH委員会インターン
国を100%オーガニックにする国家プロジェクトに従事

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