忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

世界のパーマカルチャー講座

12 March 2010 - 21 March 2010
ベリーズ
http://www.mmrfbz.org/

2 April 2010 - 11 April 2010
トルコ
http://www.permaculturefrance.org/fr/cours-de-design

17 April 2010 - 7 May 2010
モロッコ
1500AU$

2 June 2010 - 20 June 2010
パレスチナ
1000$

7 June 2010 - 17 June 2010
エチオピア 650$
http://www.permalodge.org/


PR

世界最大のオーガニック見本市Bio Fach 2010 in ニュルンベルク(2)

bio fach ビオ・バッハでは展示だけでなく、各団体のレクチャーや、シンポジウムが開催されており、自由に参加することができます。
初日は約60のレクチャープログラムがありました。
私の授業でのテーマは、NGOとオーガニックだったので、NGOが開催しているプログラムに参加しました。

Hotspot for biodiversity

品質管理や認証を行っているIMO(institute for Marketecology)と
Fair Wildが中心になって進めている自然資源管理プロジェクトのプレゼンでした。

とても面白かったので紹介します。

このプロジェクトでは、自然の産物をwild collected productsとして認証を行っているのですが、生産過程だけでなくいろんな指標を使っています。
  • Ecological(環境面)
  • Social(社会面)
  • Quality(品質)
  • Health and safety(健康と安全)
オーガニックは結果を問わない

オーガニック認証を受けた商品であっても、必ずしも品質が保証されているものではありません。労働状況が監査の対象になることはありません。
プロセスのみの基準なので、きめられた手順を守っていれば、生態系の変化や社会への影響などの「結果」が問われることはありません。

オーガニックは高く売れるからと、大企業が開発にのりだし、途上国で搾取をおこなっていたとしても「環境に優しいオーガニック」なわけです。
そうなると、
オーガニックは慣行化(conventionalise)してしまいます。

そこで新しい基準を用い、社会や品質、生態系の管理を同時に見ていこうという動きが生まれています。
オーガニック+フェアトレードの概念です。

パートナー
  • SIPPO
  • IUCN
  • Medicinal plant specialist group
  • IMO
  • Traditional medicinal
  • WWF
プロジェクトが行われている場所
  • カザフスタン
  • ウズベキスタン
  • ネパール
  • 中国
  • ボスニア
  • アルバニア
どうやって指標化しているのか。詳しくしりたい方はこちらで。

www.fairwild.org/


にほんブログ村 環境ブログ 有機・オーガニックへ

世界最大のオーガニック見本市Bio Fach 2010 in ニュルンベルク(1)


バスで往復16時間。
ニュルンベルクで開催されていた世界一のオーガニック大会、bio fachに参加してきました。


このイベントは、必修科目なので、クラスメート全員が参加。
この年になって修学旅行みたいなことするとは思わなかった。


枕投げしたり。
雪合戦したり。
楽しかった。


ただ・・
テスト前でなければ最高だったのに。


みんな教科書持参。宿で勉強。
せっかくの南ドイツ、結局国際会議場しか見れなかった。

夕食も宿でパンとか、カップめんとか・・・。
高校の時の勉強合宿おもいだす。


アフリカ、アラビア、南米、アジア各国からの参加企業・団体は2000以上。
かなりの広さで、1日ではまわりきれません。

▼入場ゲート

 

日本の同様のイベントでは、ファミリー客が冷やかしにきている感じでしたが、こちらの大会は、完全に商業ベース。
会場で売買することはできず展示のみなので、ファミリー客の姿はなく、かわりにビジネスマンやメディア、研究者の来客がほとんどです。


▼IFOAMカフェ

 

日本から来ていたのは5つの団体。
こちらは石川県の企業のブース。





お寿司があったので、クラスメートに教えてあげたら喜んでいたけど、お寿司メインじゃなく、お醤油の展示がメインだったみたい・・・。


NGO、国際支援団体、オーガニック研究所、有機認証団体、政府関係団体、など、世界中から数え切れないほどの出展があり、インターンシップ先を探すには絶好の機会でした。

ブースめぐりをしながら、いくつか連絡先を入手してきました。
やりたいことがたくさんあって、どこで働こうか今からとても楽しみです。 


にほんブログ村 海外生活ブログ オランダ情報へにほんブログ村 環境ブログ 有機・オーガニックへ

オランダ最大の土壌修復プロジェクト

アムステルダムの近くで、オランダ最大の土壌修復プロジェクトが実施されていると聞いて行ってきました。

volgermeer polderは105haにわたる土壌修復エリア。

1960~70年代は、ごみの埋め立て地として使われていたという。
すぐ近くには農地や住宅街があり、ダイオキシンやベンゼンの流出の不安が拡大し、抗議行動がおこった。
 

そして、ピートと呼ばれる泥炭は、昔から燃料として利用されており、泥炭の掘り出しの増加が土壌劣化を招いていた。


この2つの問題を解決するために2001年に立ち上がったのが、土壌修復プロジェクト「ACV(Advising Combination Volgermeer)」だ。

229159a0.JPG

形が琵琶湖に似てると思いませんか?

natural cap

このプロジェクトの特徴は、有機物や自然のレイヤーを有害物質の遮断に使うというところだ。

使用する素材は、ピート(泥炭)

ピートは、長い年月をかけて植物などの遺骸や有機物が堆積してできたもので、有害物質のbufferになるのだという。
泥炭が土壌改良資材として用いられることはあったが、環境汚染へのバリアーとして、人工的にピートレイヤー(natural cap)が作り出されるのは新しいアイデアだ。

もうひとつの特徴は、ランドスケープの管理を同時に行うということ。

「単なる土壌修復プロジェクトでなく、この地をみんなが憩える自然の風景にしたい」
そう語るマネージャー。

CIMG1202.JPG

汚染が進んでいたごみの埋め立て地は、生物の住まう湿地帯の散歩道に生まれ変わりそうです。

このプロジェクトは、オランダだけでなく、東欧、アジアでも実施されているそうです。
インターンシップの受け入れもされているようなので、興味があれば連絡してみてください。

ACVのホームページ
www.naturalcap.eu
プロジェクトを請け負っているコンサルタント会社
www.witteveenbos.com


コモンズの自然資源管理

もし、使いたいだけ水が使えたら、山の木を好きに刈ってもいいなら、水は枯渇して山は禿山になってしまいます。
資源をコントロールする規制がなければ、「フリーライダー」が生まれ、コモンズの悲劇が起きてしまう。

お互いの情報がない状況では、他人がどれだけ規制を守っているのかわからない。個人は目先のことしか考えなくなってしまう。

・・・という「囚人のジレンマ」で語られることが多いコモンズの自然資源管理ですが、エリノア・オストロム氏は、公的コントロールがなくても、必ずしも「囚人のジレンマ」が起こるわけではなく、同じ投資をしても、失敗する例と成功する例があるのは、別の理由があるのだと主張されています。

コモン・プール資源「common-pool resource(CPR)」とは?

resource system:資源のストック (例)川、地下水、山
resource unit:資源のフロー (例)魚、水、木材
appropriator:resource unitを利用する人、集団

CPRの管理における2つの問題。
appropreation problem(利用するほう)
個人は資源の分配やフローに関心があり、利用するresource unitは、①ルール・規制、②タイミング、③資源の場所、③資源を利用する技術、④監視、によって決定される。
利用できる資源やリスクには差があるので、個人は投資をためらう。

provision problem(供給するほう)
フローよりもストックに関心があり、どれだけ資源の維持・管理にお金をかけるかが決定される。
appropriation problemがなくならなければ、provision problemは解決しない。



同じ費用をかけても、同じ規制を敷いたとしても、得られる効果に違いがあるのはどうしてなのでしょうか。

囚人のジレンマでは、お互いの情報が見えない中で意思決定が行われるので、個人の利益が追求されるとされています。

しかし、実際は、個人が選択を行うときは、その場しのぎだったり、集団にあわせてみたり、いろいろなわけです。

①operational choice(その場しのぎの選択)
②collective-choice(集合的選択)
どのようにCPRを管理するかを決めるもの。①に影響を与える。
③constitutional choice(立憲的選択)
②に影響を与える規範

オストロム氏によると、個人や組織はこの3つのレベルの選択をいったりきたりしているので、一つのレベルからの分析では不十分だということです。

また、ルールには、法律などのような公式のものだけではなく、その地域で暗黙の了解となっているworking ruleも考慮にいれなければなりません。

集合行為の問題(collective action problem)の解決には、①管理をおこなう組織の構築、②住民の参加、③モニタリングが必要であると語られています。

続きは、こちらで。

Elinor Ostrom. 1990. govening the commons. Cambridge University Press

アグロメール

アムステルダムの北、26年前に開拓された新しい街、アルメールarmereに、「アグロメールagromere」と呼ばれる都市と農村が融合した区画が整備されています。

ここでは都市計画と農村計画が一連のものとして考えられているところが面白いです。
いわば、町をあげての「エコビレッジ」づくり。

thumb_02-09-09_01.jpg

アルメールははチーズ市で有名な町ですが、人口18万人。新しい区画アグロメールの住民5000人、250ha。うち170haをCSA(地域で支える農業)の手法を取り入れた都市有機農園urban organic farmにする計画なのだそうです。

Wonen2.jpg

フードデザートとグリーンベルト

食の砂漠とは?

「フードデザート(食の砂漠)」という言葉を聞いた事がありますか?
それは、サハラ砂漠でもなく、タクラマカン砂漠でも、ゴビ砂漠でもなく、先進国の中にある砂漠なのです。

スーパーの撤退、マクドナルドなどのチェーン店の増加、ワーキングプア現象。
移動が不自由なお年寄りや、都市の中にいて金銭的余裕がなく、十分な食料を確保できず、栄養失調に陥る現象が、先進国に共通して見られています。

食へのアクセスの距離(物理的距離・経済的距離・精神的距離)の広がり、その空白地帯を「砂漠」と表現されているのです。

food.JPG

▲フードデザートマップ(Apparicio P et al. 2007)



イギリスの調査によると、フードデザート地域では、癌の罹患率が高かったり、健康被害が見られるようです。


十分な食にアクセスできない人がいる一方で、食品の50%が輸送によるロスに消えるといいます。

居住している地域での食の生産、身近な範囲での食の流通がロスを最小限に抑え、食への距離を縮める-それが都市農業のコンセプト。



都市農業

貧困者の半数以上が都市に居住する一方、面積2%の都市が、75%の資源を消費しているといわれています。

ブルントランドレポート(1978年)では、都市農業について次のように述べられています。

「都市農業は、都市計画の柱である。貧者へ食料を提供し、緑地を増やし、有機性廃棄物のリサイクルを促す。」

国連も都市農業の必要性を認め、都市農業の実態調査、NGOと連携した自給促進、都市農業ネットワークの促進などに取り組んでいます。


途上国:
途上国では、都市農業はフードセキュリティの一環として語られることが多く、食糧生産の維持、雇用創出を目的として行われることが多い。

例)
・タンザニア、ダルエスサラーム:農産物の50-90%が都市で生産

先進国:
収量よりも「ふれあい」。レジャー、景観、福祉に重きを置いている。

例)コミュニティーガーデン、CSA、提携、ファーマーズマーケット


食への距離の増大と、食をめぐる不安、農業ブーム、これは日本だけでなく先進国に共通した流れだといえます。



グリーンベルト

宅地開発の流れを食い止め、森林や農業地帯を守るために開発を禁止した区域。
ロンドンの都市計画委員会で1935年に提案され、ヨーロッパ、アメリカ、カナダ、ニュージーランド、オーストラリアと、多くの国で導入されています。


植林地帯をグリーンベルトと呼ぶこともあるようですが、都市砂漠にもオアシスが必要かもしれません。


references:
FAO urban and peri-urban agriculture
UNDP Urban Agriculture: Food, Jobs and Sustainable Cities
Apparicio P et al. 2007. The case of Montréal's missing food deserts: evaluation of accessibility to food supermarkets.


インターネット留学

お茶の間留学という言葉がはやりましたが、自宅にいながら、海外の大学の授業が受けられる時代になりました。

カリフォルニア大学(university of california)は、約3000のプログラムをオンラインで公開しています。
ハンドアウトもHPで入手できるので、オランダにいながらアメリカの大学留学体験しています。


UC IPM online
http://www.ipm.ucdavis.edu/
IPM(統合的病害虫管理)に関する講義

master gardener lecture
http://groups.ucanr.org/cmgvideo/index.cfm



インドでは政府がE-learningを支援しており、ITや社会科学、自然科学に関する130の講義が公開されています。
soil erosion managementとsoil mechanics のコースを受講してみました。

ちょっと聞き取りにくいですが、とてもよい授業です。
http://nptel.iitm.ac.in./


他にもハーバード大学や、スタンフォード大学、UCLAの授業もyoutube EDUで検索できます。

Youtube EDU
http://www.youtube.com/education?b=400


youtubeにこんな機能があることを意外と知らない人がいるかもしれません。もし、使ったことなければお勧めです。


おすすめの日本のe-learning
科学技術振興機構が提供する、技術者向けeラーニング
http://weblearningplaza.jst.go.jp/cgi-bin/user/top.pl?next=information


にほんブログ村 海外生活ブログ オランダ情報へ

パーマカルチャー研修

世界各地でパーマカルチャーについて学べるところを紹介します。

パーマカルチャー(permanent agriculture)は身土不二というように、その土地にあった技術を習得するのが一番だと思います。
将来日本で農業をやるなら、わざわざ海外に行かずとも日本でトレーニングをうけるのがいいと思いますが、途上国などでの技術支援を目指している方は、ローカルグループでの研修は、その地独特の作物や土壌について知るいい機会ではないでしょうか。


中東

・イスラエル
Kibbutz Lotan
6か月以上にわたって研修を受ける場合には、奨学金を受けることができます。
http://www.kibbutzlotan.com/
イスラエル留学に興味がある人は、こちらに奨学金情報が載ってます。
http://www.masaisrael.org/masa/english/

アジア

・ネパール
http://www.nepaldiscoverytours.com/
パーマカルチャー専門家が案内するネパールツアー
Nepal Permaculture Group (NPG)
http://www.npg.org.np/home/index.php

・フィリピン
ceb permaculture initiative
http://cebupermaculture.multiply.com/
フィリピンのNGO

・ハワイ
http://www.agroforestry.net/internship/index.html
ハワイでパーマカルチャー&アグロフォレストリのインターンシップ

・インドネシア
http://www.worldagroforestry.org/
パーマカルチャーとはちょっと違うけど、アグロフォレストリのトレーニングプログラム

アメリカ大陸

Permacultura America Latina
ラテンアメリカのパーマカルチャー事情についてまとめられているサイト
http://www.permacultura.org/peru.html

・アルゼンチン
Argentine Permaculture Institute
http://www.gaia.org.ar/english/iinstituto.htm

Instituto de Permacultura Cerrado-Pantanal
http://www.tortuga.com/permacultura/

・キューバ
Permaculture in Cuba

http://www.peg.apc.org/~adamt/cuba/


・ボリビア
El Poncho Ecocenter
パーマカルチャー、エコビレッジデザイン研修
(英語のコースあり・スペイン語の集中訓練を受けた後で、パーマカルチャーのトレーニングを受けることも可能。)
http://www.elponcho.org/en/poncho.php

・アメリカ
ATTR
アメリカの農場でインターンシップ
http://www.attra.org/attra-pub/intern.html


各地のエコビレッジでもパーマカルチャーのトレーニングを受けることができます。
GEN
http://www.ecovillage.org/

IFOAMインターンシップ募集情報

I FOAM(ブリュッセル)が研修生を募集しています。

期間:6ヶ月(2010年3.4月~)
内容:

  • An interesting and multifaceted trainee position in the heart of Europe
  • Working experience in agricultural and environmental policies at EU level
  • Possibility to be part of a booming sector representation
  • Assisting in the coordination of the organic movement in Europe, working on different policy files regards organic EU regulation, Agriculture and Food policies, Research Policies
  • A truly European working environment within a young and committed European team
  • Assisting in the preparation of conferences and events

 資格

  • At least BSc degree
  • Knowledge and interest on organic EU regulation, EU food and farming policies and research
  • Very good written and oral English skills. Further languages are an addi-tional asset
  • Computer literacy
  • Sense of responsibility and thorough working style
  • Good communication skills
  • Ability to work in a team
  • Your willingness to support our team in logistical and administrative task
  • Your own financial resources to cover your traineeship
締め切り:2010年2月10日

http://www.ifoam.org/

プロフィール

ブログ移動しました

「アグロエコロジー」続編:
http://agro-ecology.blogspot.jp/

たねのもりびと

ワーゲニンゲン大学大学院
有機農業研究科修了
(アグロエコロジー専攻)
Wageningen University
MSc of Organic Agriculture

ブータン政府GNH委員会インターン
国を100%オーガニックにする国家プロジェクトに従事

■ご挨拶
ご挨拶


■連絡先
メールフォーム


当サイトはリンクフリーです。

agro_ecologyをフォローしましょう

アクセス解析

カウンター

リンク