アグロエコロジー
システム思考
複雑な構造を分析する際に、ものごとを図視化して捉える方法。
ダイアグラムやrich pictureなどいろんなgraphic modelがある。
▼spray diagram
▼rich picture
▼open university
とってもわかりやすくmovieで解説してくれているサイト。
http://systems.open.ac.uk/materials/t552/pages/rich/rp-what.html
ランドスケープ評価
今日はランドスケープコンサルタントによるレクチャーを受けてきました。
- 土地利用の変化がどのようにランドスケープに影響を与えるか。
- ランドスケープの保護が、農業生態系にどのようなメリットがあるのか。
前半はランドスケープをどう評価するかについての講義。
Arc GISを使って、ランドスケープがどのように生態系のネットワークに影響しているかマッピング。GISは使い慣れていないのでちょいと苦戦しました・・
ランドスケープは「人と自然との相互作用によって形成され、人によって感知される景観。」と定義されている。
つまり、本質的に人によって解釈が違うものだけど、それを共通の指標を使って評価しようという新しい試みがヨーロッパを中心に行われています。
acter-based approach
土地利用の意思決定に重要なキーとなるアクターの行動を分析し、今後の土地利用変化のシナリオをシミュレートするというもの。
農家のperceptionの違いがどのような影響をあたえるのかという講義は興味深い。
オランダのランドスケープにとって、農業の果たす役割は大きい。
天敵に住処を提供し、病害虫から作物を保護するという、グリーン・ブルーネットワーク(Green-Blue network)。緑と水の回廊をイメージするとわかりやすい。
エコロジカルネットワークには、2種類ある。
- Robust element (source of natural enemies): 道路、堤防、樹木などハードなもの。天敵の源になる。
- Fine element (supplement of natural enemies): 堀、用水路、作物など小さなもの(5m以下)。
この2つを地理的につなげて生き物が移動できるネットワークを作るために、オランダ政府は農家に出資しています。
そして、後半は実際にサイクリングでまわりながら特徴などを解説してもらいました。
ランドスケープの指標
- vertical coherence
- horizontal coherence
- historical coherence
- seasonal coherence
主観的なこれらのインディケーターを、農家や専門家の間で話し合い、量的に測定するという研究が行われています。
たとえばvertical coherenceは作物体系や土壌との関係など、1つの農場レベルの指標。窒素溶脱の量などの項目であらわされる。horizontal coherenceは他の農場とどうつながっているかなど、地域レベルの指標。
他の2つは個人や地域のアイデンティティとなるもの。
価値観に関するものなのでどこをどうみていいかよくわからなかったけど、実際にサイクリングしながら解説してもらうと面白かったです。
(でも、いまだによくわからない・・・)
明日からフランス農場研修に10日間いってきます。
ランドスケープ専門家も参加されるようなので楽しみです。
アグロフォレストリーの資格
この団体は、アメリカに本部があり、世界中でアグロフォレストリーと農村開発に関するプロジェクトを実施しています。
プロジェクトの場所
アジア(フィリピン、インド)
アフリカ(ブルキナファソ、ブルンジ、カメルーン、エチオピア、ガーナ、ギニア、マリ、セネガル、ニジエール、タンザニア、ザンビア、ウガンダ)
南米(ブラジル、ハイチ、ニカラグア、ホンジュラス)
インターンシップの受け入れもしているそうなので、興味のある方はトレーニングプログラムをオススメします。(受講料無料)
試験に合格すると、アグロフォレストリーの資格が財団より認定されます。
テキストはウェブサイトからダウンロードできます。
興味ある方、受けてみませんか?
Trees for the Future
Long Distance Agroforestry Training Program
http://www.treesftf.org/resources/data.htm
オランダ在住日本人研究者の会inライデン
サバイバルトレーニングinカリブ海
The Virgin Islands Sustainable Farm Institute (VISF)というアメリカの団体は、カリブ海で有機農業の体験やインターンシップの紹介などをしている団体。
とても面白そうなのが、ブッシュスキルトレーニングという、原始的な道具を使って無人島で生き延びる術を見につけるというもの。
日時:2010年3月4日~7日
料金:250ドル
トレーニング内容:
- 火おこし
- シェルターづくり
- 原始的料理
- 原始的な網や銛を使った漁
- ハーブ療法
- 野生植物
- 伝統農法
- 工芸
http://www.visfi.org/cms/index.php/programs/skills2
オーガニックコンシェルジュ
毎週金曜日に課題がメールで送られてきて、答えを返送する。
約6週間の講座を修了し、審査に合格すれば、めでたくオーガニックコンシェルジュの称号獲得です。
参考書や教材があるわけではなく、数問の課題が送られてくるだけで、自分で調べないといけない。
これで受講料2万1千円はちょい高い気がする。
まぁ、有機JASセミナー受講料も2万円くらいだと考えれば、出席しなくても同じだけの知識は身に付く。
勉強になることは確かです。
オーガニックコンシェルジュ協会
http://www.oca.gr.jp/
プロフィール
「アグロエコロジー」続編:
http://agro-ecology.blogspot.jp/
たねのもりびと
ワーゲニンゲン大学大学院
有機農業研究科修了
(アグロエコロジー専攻)
Wageningen University
MSc of Organic Agriculture
ブータン政府GNH委員会インターン
国を100%オーガニックにする国家プロジェクトに従事
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